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2021.04.24
2021/4/24 栃木県、コロナ禍の2020年も女性来場者が増える

栃木県ゴルフ場協議会(松本典文会長)では、平成30(2018)年から加盟コースの女性来場者数(女性人数)も調べ始めているが、昨年の令和2(2020)年はコロナ禍の中でも女性来場者数が増えたとしている。
過去3年間の推移をみると、平成30(2018)年が女性来場者数50万3917人で延べ来場者に占める女性比率11・90%、平成31年・令和元(2019)年が女性来場者数53万4145人で女性比率12・47%。そして令和2(2020)年は、同協議会に加盟する102コースのうち約半数の48コースで増え、女性来場者数57万1613人で女性比率14・08%。前年との比較では、平成31年が人数0・73%増、比率0・62ポイント(以下、P)上昇、令和2年が同5・23%増、同1・61P上昇となり、コロナ禍の令和2年の方が増加率、上昇率とも高い。ちなみに、県下の昨年の年間延べ来場者数は本紙既報通り、102コース中69コースが前年を下回り406万439人で前年比5・23%の減少となっている。

同協議会の髙山哲男事務局長は、昨年の女性来場者増について「GoToトラベルを使って宿泊する女性来場者が増えたゴルフ場があるなど、コロナ禍ならではの増加要因もみられた。ただ何によって女性ゴルファーが増加したのか明確な要因はわからないが、各ゴルフ場が行っているレディスティの新設あるいは見直し、アメニティの充実、レディスプランの企画などといった地道な女性対策も、女性比率向上の下地になっていると思います」と話す。

ゴルフ業界では、ゴルフ活性化に向けた取組みの一つに「女性ゴルファーの創造」を掲げ、日本ゴルフ場支配人会連合会では、〝女性来場者比率20%〟を目標としている。今は10%台で推移している状況だが、その分〝伸びしろ〟があると言うこともできる。女性ゴルファーを増やすには、女性ゴルファーは何を求めているのかを模索し、日々の営業に反映していく姿勢が必要といえるだろう。

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※「ゴルフ特信」第6626号より一部抜粋

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