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2021.03.30
2021/3/30 ゴルフ隔離のタイ、日本人向け案内も増える

ゴルフ好きの人にとっては、この時期温かい地域のゴルフは憧れだが緊急事態宣言発出下のコロナ禍にあっては海外はおろか、ゴルフでの遠出は控える人たちが多いだろうが、ゴルフ隔離のタイには気になっている人も多いようだ。何しろ今の時期はコロナさえなければ日本人にもタイのゴルフは人気。ワーケーションするなら国内も海外も変らないと、言える人向けかも知れないが、タイに仕事がある人や、今後のポストコロナを考える意味でも知っておくと使えるかもしれない。

観光立国を掲げるタイでは、通常海外からの入国は2週間のホテルでの隔離が義務付けられているが、その際隔離期間中の2週間に毎日ゴルフが楽しめる「ゴルフ隔離」を用意したもの。地元に在住する日本人の報告ではビザや入国許可証は必要で、プレー中もマスクの着用が義務付けられるというが。2週間同じキャディが同じ客のみを担当し、キャディや利用客もレストランなどの共用エリアに入る前には、体を洗って着替えているという。
詳しくはタイ国政府観光庁日本事務所の「コロナ隔離をゴルフ場で過ごす提案」に掲載されており、タイ入国後PCR検査を行い、陰性の場合は指定のゴルフ場で16日間隔離検疫することになるという。ゴルフ場の外に出ることはできないがゴルフを楽しめるとしている。

このゴルフ隔離をする場合は、ゴルフアジアンなど現地指定代理店を通して予約する必要がある。タイ政府指定のゴルフ隔離ゴルフ場はカンチャナブリー県のマイダGC、ペッチャブリー県のサワンリゾートGC、カンチャナブリー県のブルースターGコース、エバーグリーンヒルズGC&リゾート、チェンマイ県のアティタヤチェンマイG&リゾート、ナコーンナーヨック県のアティタヤCCの6カ所となっている。
マイダGCは2月16日からの受入れで、他のゴルフ場は順次となっている。

タイの報道では15泊16日の毎日ゴルフと3食付きの日本円で約40万円のツアーに韓国から約30名の予約が入ったと伝えた。
日本でもゴルフ隔離のゴルフ場があれば、タイと日本の計1カ月ほどゴルフ三昧と目論む人がいるかもしれないが日本ではゴルフ隔離用に特化しているゴルフ場はなく、ホテルで隔離生活を辛抱できる人向きかも知れない。それよりも、今はお隣のミャンマーの政情に気に掛ける人も多いようだ。
タイでもバンコク近郊など利用者の多いゴルフ場はゴルフ隔離に名乗りを挙げていない様だが、味気ない隔離生活でもゴルフをできるようにしたタイの措置はゴルフを観光の柱としている〝ゴルファー天国のタイ〟の本気度がうかがえる。

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※「ゴルフ特信」第6616号より一部抜粋

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