一季出版株式会社

2021.01.02
2021/1/2 韓国は新型コロナの影響でゴルフがバブル状態に

日本では三密回避でゴルフ練習場やゴルフ場の利用者数が回復してきたが、韓国ではゴルフがバブル状態になっていることを、韓国メディアなどが報じている。
元々、韓国はゴルフが人気でプレー代やゴルフ場の会員権も高いままであったが、新型コロナの影響で三密回避できるゴルフが人気となったほか、海外ゴルフ旅行ができない事情から、韓国国内の予約が取れず、プレー代やゴルフ場の売買代金まで影響しているという。日本でも日韓関係が悪化する昨年夏以前は韓国からゴルフ旅行に来る訪日客が多かった。

今年夏以降、韓国内のゴルフ場のプレー代が値上がりしていることが報道されており、10月に入るとキャディフィが以前は4人で12万ウォンだったのが15万ウォンに値上がりしたとか、今年9月末に成立したソウルから1時間ほどのゴルフ場(18ホール、パブリック)を民間ファンドが1400億ウォン(1ホール当たり78億ウォン)で買収したという。2019年にあったゴルフ場売買の平均額は1ホール当たり47億ウォンで、これを5割以上上回ったというのだ。しかも1ホール当たり100億ウォンで売却を目指す財閥系の話もあるという。
韓国経済は日本同様、コロナの影響で飲食店などの売上高は落ちているが、ゴルフに関してはクラブやウェアなどの売り上げも好調という。韓国企業はゴルフ場で商談するのが慣例とも言われ、一方で延べ220万人を数えるという海外でゴルフを楽しむゴルファーの受け皿ともなっており、韓国内のゴルフ場は活況を呈しているようだ。

日本では新型コロナの影響で外国からの訪日を制限していたがビジネス関係で若干緩和し、今年9月の訪日客数は1万3700人(中国3000人、ベトナム2700人、韓国1400人、タイ1000人)まで回復、前年同月比は99・4%減であった。観光客の受入れには時間がかかるとみられるが、日韓関係が正常に戻れば韓国のゴルフブームが日本に波及する可能性もありそうだ。

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※「ゴルフ特信」第6576号より一部抜粋

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