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2020.12.23
2020/12/23 若者のゴルフ熱が明確に、主力の60代も大きく回復

総務省統計局の「家計調査」によると8月のゴルフ場、ゴルフ練習場の利用者数が大きく伸びたことにより、ゴルフへの消費も主力の60代が前年同月比でもプラスとなり、全体でもプラスになったことがわかった。コロナ感染拡大で落ち込んだゴルフだが、三密回避で選ばれるとともに給付金等の一時所得も見逃せないが、特に30代をはじめとする若者が増えているのを裏付ける結果となった。
同統計局がまとめた8月の「家計調査」(家計消費編、二人以上世帯)によると、消費支出額は30万445円(7月26万6897円)で前年同月比は実質6・9%の減少(7・6%の減少)、名目6・7%(7・3%の減少)となり、やや改善したものの戻り切れていない状況だった。

8月の勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯)は、1世帯当たり52万8891円(68万5717円)で、実質1・2%の増加(9・2%の増加)、名目1・4%の増加(9・5%の増加)となり、6月の実質15・6%増、7月の9・2%増より下回ったが、定額特別給付金の影響もあり、プラスを維持した。ただし可処分所得は43万6280円(実質0・8%増、名目1・0%増)となり、7月の56万1673円、6月の84万円と比べ余力が少なくなっている。
8月の消費支出のうち、焦点のゴルフ関係をみると、ゴルフ用具の支出が96円で7月の116円を下回るが、前年同月比では26・3%増と、今年3月の14・3%増以来の大幅増加となった。ゴルフプレー料金は722円で7月の676円を上回るとともに4・5%増となり、今年2月の4・5%増以来のプラス。商売の世界では「二八」と言われ売上が落ち込むものだが、今年に限っては両月だけが好調だった。いずれにしても今年4月にゴルフ用具は59・0%減、ゴルフプレー料金は4月に57・3%減、5月に59・5%減があったことから比べるとともに急回復となっている。

世代別でみると、ゴルフへの消費が旺盛な主力の60代が回復したことが全体を押し上げた。8月はその60代がゴルフプレー料金で頻度20回、消費平均は1368円と各世代でも群を抜いており、月別消費でも8月が今年最多となった。30代は7月より頻度、金額ともに下げたが8月5回、256円で前年同月の倍近い伸び、しかもゴルフ用具への消費も旺盛で、今年のゴルフ用具への消費は60代に次ぐ勢いで、ゴルフに熱中している人が増えていることになる。

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※「ゴルフ特信」第6573号より一部抜粋

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