一季出版株式会社

2020.11.18
2020/11/18 7月動態統計、ゴルフ場20%減も練習場は5・5%増

ゴルフ場やゴルフ練習場はレジャー、スポーツの中でもコロナ禍にあって、回復の早い業種となっており、売上規模のわかる経産省の動態統計でそれが明確となっている。
経済産業省がまとめた「特定サービス産業動態統計」の令和2年7月確報では対個人サービス業の10業種のうちゴルフ練習場のみがプラスであった。
まずゴルフ場を確認すると、7月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)利用者数は79万1944人で前年同月の87万1969人と比べて9・2%の減少、売上高は67億38百万円で前年同月の83億82百万円と比べて19・6%の大幅減少となり、利用者数、売上高とも5カ月続けての減少となった。

利用者数、売上高は新型コロナウイルス拡大の影響により、3月に10・1%減、16・9%減、全国に緊急事態宣言が発令された4月は37・7%減、49・1%減、5月も30・8%減、46・0%減と推移、30%以上の連続減は2000年1月以降、初めてだった。6月は利用者数19・6%減、売上高34・1%減と売上高は30%を超えて減少、上半期は利用者数18・1%減、売上高28・5%減であった。このことから7月はコロナの影響が甚大になりだした3月の実績近くまで回復していたことになる。1~7月累計では本紙集計で利用者数が17・2%減、売上高は27・0%減と、この時期としては統計市場記録にないマイナスだが、底打ちし回復してきたことは間違いない。

7月の動態統計調査を詳しくみると内訳は、利用料金収入が平日で25・1%減、土・日祝日で10・7%の大幅減となった。その他売上高では食堂・売店(直営)が25・1%減(6月は41・8%減)、キャディフィ19・9%減(32・3%減)と元の運営スタイルに戻りつつある。
利用者数は平日で会員3・2%減(4・2%増)、非会員14・7%減(21・1%減)、土・日祝日は会員12・5%増(5・0%減)、非会員9・5%減(35・5%減)となり、やはり会員は土・日祝日に2桁も増加するなど〝非常時に頼りになる〟行動が明らかになっている。
7月の18ホール換算は、前年同月と営業ホール数が同じで、利用者数9・2%減(19・6%減)、売上高19・6%減(34・1%減)。客単価(1人当たり利用額)は8508円(8198円)となり、前年同月比は11・5%減であったが、6月より300円超上昇した。1日当たりの利用者数は104・8人で7・8%減ではあるが、6月の100・8人を若干上回った。

また、7月のゴルフ練習場は、売上高が前年同月比5・5%増、利用者数は土・日祝日で14・1%増加し、平日はやや低調もトータルでは9・1%増とプラスを記録した。これで売上高・利用者数とも5カ月振りの増加となった。
7月の対個人サービス業売上等の趣味・娯楽関連では、主要施設が営業再開した遊園地・テーマパークが66・3%減(6月94・3%減)だった他、ボウリング場34・9%減(49・4%減)、パチンコホール21・2%減(31・3%減)となっており、ゴルフ場19・6%減(34・1%減)はパチンコホール並みの回復といったところだが、10業種の対個人サービスで唯一プラスまで回復したゴルフ練習場は際立った存在となっている。

ゴルフ練習場は、三密を避けやすい健康的な近場のスポーツと認識されたようで、特に若い世代が増えたという報告を聞かれるようになった。ゴルフ場も県境をまたぐ移動が解除され、ゴルフ練習場に次ぐ身近な存在として注目され、8月の各地区の入場者も猛暑の中でも入場者数が大幅に増加していることがわかっている。
コロナ禍がしばらく続く厳しい状況が続く中で、一時的に優位性をもったゴルフ業界は、需要を取り込みつつ、魅力を増大させる施策が期待されるところだ。

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※「ゴルフ特信」第6560号より一部抜粋

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