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2020.04.13
2020/4/13 20代のゴルフプレー料金、用具の支出落込み止まる

総務省統計局が先ごろ発表した2019年「家計調査」(家計収支編)で、プレー料金頻度で60代が最も多くなるとともに、20代は前年の落込みが止まる結果となった。
家計調査でのゴルフ関係は、2019年の総世帯におけるゴルフプレー料金では購入頻度は100世帯当たり130回で前年の107回と比べ21・5%増、1カ月当たり支出平均は8718円で前年の7509円より16・1%の増加となった。ゴルフ用具の購入頻度では100世帯当たり12回で前年(10回)に比べ20・0%の増加となったが、1世帯当たり1カ月支出平均では933円で前年の997円より6・4%のマイナスとなっている。

年齢の世代別で消費支出がわかる二人以上世帯の世帯主年齢別では、ゴルフプレー料金の頻度は60代が前年比25・3%増の208回で世代間トップ、次いで70代も202回で2018年より48・5%もの増加となった。プレー料金の支出平均は、60代が4・6%増の1万4153円でトップ、70代は18年の9353円から28・5%増加の1万1987円で2年振りに1万円台に回復した。頻度、支出平均とも60代、70代の順で、シルバー世代がゴルフプレー面において大いに活躍している。

また世帯主年齢別でのゴルフ用具では60代が頻度17回(前年と同)、支出平均1669円(同7・5%減)となりトップだった。以下、頻度は50代が15回、70代が13回(62・5%増)、40代が13回(116・7%増)など、支出平均は40代1665円、50代1560円、ゴルフプレー料金に比べ働き世代の40~50代が目立った。収入やゴルフの機会が増えていく世代で用具支出が多い。

ところで、2019年の家計調査で注目したいのは、ゴルフプレー、用具とも前年の実績がほぼゼロに近い結果から一転、盛返しをみせた20代のゴルファーだ。前年と19年の推移をみると、ゴルフプレー料金は頻度が前年2回→19年8回、支出平均が107円→469円、ゴルフ用具は頻度が0回→5回、支出平均が0円→638円となっており、他の年齢層と比べると断然低いものの、大きく増加している。用具に関しては調査年によってはバラつきが出やすいようだが、いずれにしてもゴルフ業界が取り組んでいる20代、学生向けのゴルフ振興策の実施が徐々に結果として表れていると考えられる。

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※「ゴルフ特信」第6483号より一部抜粋

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