一季出版株式会社

2020.04.05
2020/4/5 都市別プレー料金支出額、19年トップは東京都区部に

総務省統計局は、食料や住居、教育費などに国民が支出した額を品目別に集計した「家計調査」を行い、2019年の年間集計結果の速報を2月7日に発表した。このデータ(家計簿から集計)から〝ゴルフプレー料金〟(練習場などを含む)と〝ゴルフ用具〟を抽出し、ゴルフプレー料金について紹介する。
このデータは、二人以上の世帯の道府県庁所在市及び政令指定都市別の全52市・区部の家計調査で、2019年は計7522世帯分に基づき集計(データ不採用世帯あり)している。

まず、二人以上の世帯当たりのゴルフプレー料金に対する平均年間支出額は、前年(2018年)より1582円、率にして20・4%増の9340円となった。100世帯当たりの購入頻度(プレー・練習回数等)も、前年に比べ38回増加の139回だった。
一方、1万世帯中でゴルフプレー料金を支出した世帯数は358世帯で2018年の305世帯より53世帯増となり、3年振りに増加(16年359世帯、17年330世帯、18年305世帯)するとともに、16年並みにまで回復している。
独自にまとめた52市・区部の〝道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング〟では、ゴルフプレーに関する1世帯平均支出額がトップとなったのは東京都区部の1万9288円で、前年7位だった1万2247円より7041円、57・5%もの増加となった。2位は大阪府の堺市で前年の6位から4ランクアップし、金額では1万6348円で前年から2944円、22・0%増えた。
1万円以上は上記のほか、津市、富山市、名古屋市、長野市、甲府市、広島市、金沢市、千葉市の計11市・区部にのぼったが、前年の12市・区部より1都市減少している。

1位、2位は大都市、3位は市内ゴルフ場の多い地域で活発。富山市と金沢市が急激なランクアップ(富山=前々年から2019年にかけての順位11位→46位→4位、金沢44位→27位→10位)を果たしたが、冬季でも雪が少なくプレーできる環境だったこともあるだろう。
17年に2位、18年にはトップと上位の常連である相模原市は、今回のランクが18位まで落ち、金額でも前年の2万331円から1万1931円、58・7%も減少している。
増加率で高かったのは368・6%増の盛岡市、302・1%増の富山市。減少率は新潟市の58・7%減、青森市の57・9%減が目立つ。ちなみに、青森県はプレー料金が1726円と最も低かった。
100世帯当たりの購入頻度では、大分市が398回(前年188回)でトップを記録した。同県はプレー料金でも前年より2683円増の1万3249円となりランキングも10位から6位に上昇と、金額、購入頻度とも増えている。2位は堺市の284回(134回)、3位は宮崎市の237回(247回)、4位は東京都区部の226回(109回)、5位は名古屋市の222回(180回)で、200回以上は5市・区部にのぼった。前年2位の宇都宮市は122回で前年比110回減、3位の相模原市は86回で同144回減と、ともに大幅減少している。

関連記事:2019/4/5 都市別プレー料金支出額、平成30年のトップは相模原市

※「ゴルフ特信」第6479号より一部抜粋

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