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2018.10.06
2018/10/6  石川遼プロマネジメント会社がゴルフ場経営に進出

男子ゴルフツアー(JGTO)選手会長の石川遼プロのマネジメント会社で両親が役員を務めるケーアイ企画㈱(埼玉県、石川由紀子社長)が棚倉田舎倶楽部(27ホール、福島県東白川郡)の経営権を取得して、ゴルフ場経営に進出したことが新聞等でも報じられ、話題となっている。

 同倶楽部を経営する棚倉開発㈱の株式をケーアイ企画がが9月25日に取得し、父親で同企画会長の石川勝美氏(61歳)が同開発の新社長に就任した。社長以外の従業員はすべて継承し、倶楽部名や会社名、それに会員の権利等も変更せず、ゴルフ場を運営するとしている。同クラブの親会社だった㈱ホスピタリティオペレーションズ(東京都千代田区、田中章生社長)から株式譲渡を受けた。
 25日の調印を終えて勝美氏が地元メディアの取材を受けており、これまで経営するゴルフ場を探していたことや、福島県内であったトーナメントで同県内のゴルフ場関係者に会い関心を持ったこと、同コースを使ったジュニア育成や将来のトーナメント開催に向けたコース改修にも意欲があるなどと話した。

 コースの開場時から在籍する生方淳子総支配人は「遼プロは調印までに2度、勝美新社長は何度も来場している。バックティ新設やジュニア大会の話も出たが、当クラブは全国小学生大会の会場となったり、キッズキャンプも開催しており、これまで以上に知名度が向上し、地域の活性化につながることを期待している」という。ホスピタリティの田中社長と勝美氏は10年来の友達でもあったようで、株式譲渡代金は明らかにしていないが、福島県は経営環境も厳しいだけにそれ相当の代金となったようだ。

 同倶楽部は昭和51年開場の会員制倶楽部。経営の棚倉開発㈱は平成16年12月に預託金償還問題等で民事再生法を申請、当時親会社のトピー工業の支援で再建した。会員の預託金は70%カットで継続会員は無額面で譲渡可のプレー会員権となっていた。23年の大震災と福島原発事故で一時営業は厳しくなり、その後盛り返すがトピー工業が本業への選択と集中により、26年3月に同ゴルフ場事業をホテル事業等展開のホスピタリティ側に譲渡していた。
 なお、ホスピタリティでは平成25年7月にPGMグループから旧・那須チサンCCを取得し、那須CC(18ホール、栃木県)として経営している。

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※「ゴルフ特信」第6285号より一部抜粋

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