一季出版株式会社

2018.07.11
2018/7/11  H29年度ゴルフ場売買価格、前年度比較で11%ダウン

平成29年度(29年4月~30年3月)に、ゴルフ場の価格(経営株売買額、事業譲渡額、法的整理でのスポンサー拠出額、競売等価額、不動産鑑定価額、売却希望価額、簿価等含む)が判明・推定できた国内のゴルフ場は10コース(競売の基準価格と落札価格が判明した2コースをダブルカウントしており実数は8コース、内パブリック1コース)で、その1コースの単純平均や売買成立の1コース平均の価格はやや伸び悩んだことが「ゴルフ特信」の調べでわかった。
 売買の成立・不成立にかかわらず、価格が判明した10コース(価格トータルは69億9714万円余)の平均は6億9714万円で、前年度(24コース)の7億5035万円と比較すると、5321万円ダウン、率にして7%ダウンとなった。
 その内、売買が成立した7コース(トータル52億9000万円)の1コース平均価格は7億5571万円で、前年度(24コース)の8億5242万円と比較すると9671万円ダウン、率にして11%ダウンとなった。
 任意売買も多かったため売買価格判明件数は少なくなったが、10億円以上で売買が成立したとみられるのは競売で落札した旧・西宮六甲GC(18ホール、現・神戸グランドヒルGC、兵庫)の19・5億円だけで、成立価格帯としては平均価格帯に近い7億円前後が多くなった。成立のうち1件はその後ゴルフ場を閉鎖しているため〝ゴルフ場〟以外の部分が評価されている可能性もあるが、成立価格帯と変わらないためそのまま採用した。
 今後も、平和・PGMグループやアコーディアグループが取得するようなゴルフ場は15億円前後といわれる傾向は続くとみられる。一方で閉鎖ゴルフ場の価格を押し上げていたメガソーラーバブルが終焉した今となっては立地によって閉鎖の多い地域ではやはり成立価格も低くなりそうだ。
※「ゴルフ特信」第6247号より一部抜粋

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