2026.06.02
2026/6/2 ゴルフ場企業決算、24~25年期68%黒字も営業損益減
本決算で2024年11月期から25年9月決算期までの68社を集計した。その結果、通期ベースの売上高は512億99百万円(前期は70社集計で507億61百万円)で前年同期比では1・7%の増加(3・6%の増加、前々期4・6%増)と3期続けて増加となったが、利用者数は0・2%の減少(2・1%減、1・5%増)と2期連続で減少となった。
68社の営業損益は16億88百万円の損失で、前期の2億65百万円の損失より大幅な減益となった。増加20社(28社、31社)に対し、減少48社(41社、39社)と依然マイナスが多い。経常損益も140・0%減(45・3%減、1・0%減)で増加26社(27社、24社)に対し、減少42社(41社、46社)と減少気味だ。
もっとも最終損益は13億04百万円の利益で、前期(23~24年期)比で62・3%の増収となり、前期の48・9%減(7・8%減)から一転して大幅プラスとなった。増加27社(28社、23社)に対して減少が41社(41社、47社)と前年同様だが、好調企業が牽引した形で、格差が広まった形だ。売上の細目では「食堂(売店)収入」が21・7%の増加(12・3%増、8・2%増)で3期連続増加。一方、経費関係で見ると、従業員数は0・5%減(1・0%減、2・9%増)と減少が続き、正社員からの移行もあり増えていた平均従業員数は1・8%減(0・6%増、1・5%増)となった。「年間平均給料」は2・7%増(1・8%増、3・9%増)と連続増加だが、伸び悩んだ模様。ただし、中央値は388万円(373万円)、率にして4%上がってきた。
今回集計の68社の1来場者当たり売上高を計算すると1万3652円となり、前期の1万3245円より3・1%アップしたが、営業損益では1人当たり449円の損失で、前期の216円の損失より拡大した。経常損益で471円(76円)、純損益で347円(156円)のプラスと改善しているが、営業経費の増大を売上高で吸収できていない形だ。ちなみにゴルフ場運営大手の㈱平和の25年3月期決算から、PGM分のみのゴルフ場の顧客単価は9765円で1人当たり来場者11円の利益になる。1人当たりでは少なめだが、スケールメリットは絶大だ。
なお、昨年12月に㈱帝国データバンクがゴルフ場企業の24年度業績について、市場規模(事業者売上高ベース)は、前年(7896億円)を3・0%上回る8100億円となり、前年からの伸び率は2023年度(6・7%増)を下回ったものの、4年連続で増加したと発表した。発表タイトルは〝「ゴルフ人気」回復へ 市場4年連続増、6年ぶり8000億円台〟と期待感を持たせるものであった。
集計企業を決算期毎に集計し直した結果、集計数は少ないながら売上高では帝国データバンクと同じ数値が得られ、2022年度のV字回復以降、利用者数は漸減傾向で売上高は堅調となったものの収益面ではバラツキが出て、赤字比率も高まる転換点を迎えている。
