一季出版株式会社

2025.09.18
2025/9/18 東急の関東2コースがレンタルウェアサービス開始

東急不動産㈱は東急リゾーツ&ステイ㈱が運営する一部のゴルフ場において、㈱大丸松坂屋百貨店が運営するファッションサブスクリプションサービス「AnotherADdress」と提携し、レンタルウェアサービス「着っぱなしプラン」を2025年7月1日より開始すると発表した。一部ゴルフ場において、ゴルフウェア一式をレンタルし、プレー後にそのまま返却できるサービスで、まだゴルフウェアを持っていない初心者、「毎回異なるゴルフウェアでプレーしたい」という中上級者、そして出張など遠隔地のゴルフ場でプレーするゴルファーなどの利用を見込むという。

まず、季美の森GC(18ホール、千葉県大網白里市)と、筑波東急GC(同、茨城県つくば市)において7月1日から導入し、今後利用状況を見ながら拡大を検討するという。ゴルフ場で受け取れるサブスクのレンタルウェアサービスは業界では初めてとみられる。
東急不動産の発表によると、かつてのように社会人デビューと同時にゴルフを無理やり始めさせられる、という時代ではなくなり、ゴルフ業界では若者の新規参入数の低下と高齢化が課題となっていて、同社の実施したアンケートでは「ドレスコードに厳しい印象・気を遣う」が全体89・6%、未経験者82・7%、「ドレスコードが始めるハードルになる」が全体77・5%、未経験者71・3%など、専用のウェアが必要なことが、ゴルフを始めるハードルになっていることがわかったという。また、初心者をラウンドデビューに誘う経験者側も「ゴルフウェアの準備の心配がなくなれば、初心者を誘いやすくなる」と答えた方が97・9 %あり、誘う側のハードルの軽減にもなることがわかった。
このためデビュー時に高価なウェアを買うことにためらいがある初心者の方の「ゴルフを始めるハードル」の低減、また初心者のゴルフデビューのきっかけを作る経験者にとって「初心者をゴルフに誘うハードル」の低減に繋げ、新しくゴルフを始める方を応援し、ひいてはゴルフ業界の若年層取り込みという課題の解決に寄与するとしている。

また近年、サブスクリプションサービスの普及に代表されるように、「所有」から「利用」へと価値観が変化し、本サービスは、衣類の大量廃棄が社会課題となる中で、衣服ロス削減にも貢献できる取り組みとして位置付けられているとしている。これは東急不動産ホールディングスグループが環境重点課題に定める「循環型社会」に向けた施策の一つとして、お客様と共に、資源循環が身近な持続可能なくらし、サステナブルな社会の実現を目指すとしている。
「着っぱなしプラン」は、利用者が事前にオンラインでレンタルの申請・申し込みを行い、来場当日にゴルフ場でブランド品のレンタルウェア一式を受け取ることができる。プレー後はゴルフ場にてそのまま返却できるため、手ぶらで帰宅が可能。レンタル料は5000円(税込)で提供し、プレー当日ゴルフ場窓口での申し込みも可能という。

ちなみに2ゴルフ場はレンタルクラブサービスも別途、実施していることからまさに〝手ぶら〟でのゴルフ場利用が可能。来場当日に利用できるウェアは3点まで可能で、上2着、下1着の組合せや4人が組で揃えることも可能だそうだ。㈱大丸松坂屋百貨店が運営するファッションシェアリングサービスの法人向け契約を導入することで可能となったサービスで、その提携内容も発表されている。

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「ゴルフ特信」第7241号より一部抜粋

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