2025.07.11
2025/7/11 コース+練習場のゴルファー人口、584万人に
スポーツ庁の令和6年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」からコース及び練習場の参加者を足した〝ゴルファー〟の人口、それにゴルフ振興策を進めるうえでゴルファーになる可能性が高い参加希望者の人口等を集計したので、今回はこれらを紹介したい。
調査に回答した4万人のうち、コースに参加していない練習場のみ参加の人口はローデータから80万人と推計できた。内訳は男性72・6%、女性27・1%となり、20代が19万人で構成比22・1%、団塊の世代を含む70代が14万人で17・4%と続くが、30~50代が比較的低いものの大きな差はない印象だ。女性の中では20代が8・8%で特に高く、練習場のみ参加の層はまだコースにデビューしていない方も多く含まれていると見られる。
また24年のコース参加者(506万人)とこのコースに参加していない練習場のみ参加の人口を足した〝ゴルファー〟人口は24年調査が6・2%で584万人(前年同期は594万人)と推計(一部不詳データが含まれるため合計は一致しない)できた。これに練習場参加希望者の234万人を加えると819万人、コース希望者を加えると856万人となり、調査データに基づく、現実的な目標となるだろう。データを見て気付けるのは人口割合が比較的少ない若い世代や現状参加率が低い女性は特に上昇余地があると言うことになる。
さらにスポーツ参画状況の「する・みる」で、この1年間で「ゴルフ」をTV・インターネット等で観戦したのは前年よりアップして全体13・4%(12・7%)で男性18・9%(18・2%)、女性8%(7・0%)とともに若干増加。特に若者・女性の潜在需要が高まった印象だ。国民の1割以上を占める推計1256万人を数えることになり、ゴルフ振興活動の指標となりうるところだ。
実際のところは、ゴルフ関係は参加人口だけでなく、参加希望人口も年々減少しているが、コースに参加していない潜在人口は300万人以上いると推計できるので、少しでも関心のある層をコースへと誘いたいところだ。
また練習場人口はコロナ明けの反動で減少してきたが、若者はコースに参加していない参加率も高く、都市部に増えたシミュレーションなどのインドアゴルフ施設の効果も多少感じられる。ローデータを見ていくと社会人デビューして数年経つ20代後半から、ゴルフ参加者が増えるようで、ゴルフは他のスポーツと比べても誘い・勧められるスポーツ・レジャーの特性があり、ソーシャルメディア等を活かしたプロモーションを行いたいところだ。