2025.06.22
2025/6/22 コース参加率は70代が続伸し、2年連続トップに
スポーツ庁は先に発表した令和6年度「スポーツの参加状況等に関する世論調査」の性・年代別等の詳細集計結果を公表した。
令和6年11月調査における「ゴルフ(コースでのラウンド)」の参加率を確認すると全体5・4%(男性9・3%=0・1P減、女性1・6%=前年同期と同)で推定人口は506・3万人(令和6年10月時点の人口推計より、前年の17~18歳人口から18~79歳人口を推定し、20~79歳人口を合わせて9375万人と仮定)。男女別では男性434・5万人(1・5%減)、女性75・2万人(0・5%減)と人口減によりともに参加人口が低下した。ゴルフ人口の女性比率は14・9%(14・6%)となり、男性の人口減に伴い0・3P増加した。推定ゴルフ人口は令和元年11月調査が683・9万人(597・9万人、87・3万人=12・8%)と見込まれたが、コロナ禍で少し盛り返すも23年から2年連続の減少となった。5年前の令和元年比較では人口で26・0%の大幅な減少となった。
年代別にみると参加率と推定人口は、団塊の世代を含む70代が8・4%(0・5P増)135万人(4・9%増)で2年連続トップ、2年トップだった60代(60~69歳を60代と省略)は6・9%(0・4P減)で参加率は2年続けて2番目だが推定人口は102・5万人(5・4%減)で3番目。団塊ジュニアが含まれる50代は参加率5・7%(0・7P減)で率は3番目だが、人口は104・4万人(9・0%減)で2番目となった。
70代と30代は参加率・人口とも増加した。参加率で増減が大きかったのは50代0・7P減、60代と10代0・4P減であった。
女性は参加率では60代が2・2%(0・1P増)がトップで、人口は16・6万人(4・7%増)で2番目。70代は2・2%(0・3P減)も人口は17・3万人(14・3%減)でトップだった。参加率・人口とも増加したのは60代と50代であった。
全体的に参加率と参加人口をみると、70代男性が復活したのが目立つ。コロナ禍明けで他の年代が多様な活動に拡散した一方で、70代は離れていた人達が戻ってきた形だ。
初又は久しぶりに再開したコース参加者は男性で0・6P減少の2・2%、前年より21・8%減少した。男性は30代、女性は20代と40代で増加した。
参加希望率は男性の30代、女性の30代と40代で高まったが男女ともに減少し2・9%にとどまった。
趣味や消費行動の多様化で参加率は減少傾向にあるが、テレビ・インターネットによる「ゴルフ」観戦は今回の調査で13・4%となり、男女ともに0・7P高まった。JGAなど業界関係者は国内人口の1割、1000万人までゴルフ人口を増やしたい意向だが、そのためにはゴルフに興味のあるこれら観戦者をコースへと誘いたいところだ。
関連記事:2025/6/21 ゴルフを始める理由は友人・知人からの誘われ圧倒的