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2025.06.18
2025/6/18 コースでのゴルフ参加、5・4%で0・1Pダウン

スポーツ庁は3月11日に令和6年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」の調査結果を発表した。
同世論調査は、民間委託により令和6年11月1日から11月28日にかけて18~79歳の登録モニター男女を対象にインターネット調査(回答数は4万件)で行った。
発表によると、週1日以上運動・スポーツをする20歳以上の割合は52・5%(5年度52・0%、4年度52・3%、3年度56・4%、2年度59・9%)で前年度から0・5ポイント増加した。男女別では男性が55・6%(0・9P増)、女性は49・6%(0・2P増)。男性の方が女性よりも6・0P高く、特に20代~40代の働く世代で男女差が拡がった。さらに、年1日以上運動・スポーツをする人の割合は、20歳以上の平均で77・2%(1・0P増)。また、1日30分以上の軽く汗をかく運動を1年以上継続して週2日以上実施している割合は、20歳以上の平均で26・9%(0・4P減)と4人に1人の割合だったが、運動意識の高い70代42・0%(男性44・1%、女性40・1%)、60代30・9%(32・4%。29・5%)は前年度より実施率の多くが低下した。

この1年間に実施した種目では「ウォーキング(散歩・ぶらぶら歩き・一駅歩きなどを含む)」が62・1%(60・9%)で最も高く、「ゴルフ(コースでのラウンド)」は8番目の5・4%(男性9・3%、女性1・6%)で前年度の5・5%(男性9・4%、女性1・6%)より全体及び男性で0・1P減少した。「ゴルフ(練習場・シミュレーションゴルフ)」は9番目の4・3%(男性7・3%、女性1・4%)で前年の4・5%(男性7・6%、女性1・5%)より全体で0・2P減少した。
全般的に運動・スポーツの実施率が低下したが、令和4年度と比べると、「サイクリング・自転車・BMX」、「釣り」、「キャンプ・オートキャンプ」などコロナ禍で注目された運動・スポーツの実施率や順位が低下し、「ゴルフ(コースでのラウンド)」と「ゴルフ(練習場・シミュレーションゴルフ)」は順位が同じも実施率が低下したのはコロナ禍も影響したようだ。

1年前と比べて運動・スポーツを実施する頻度の変化理由としては「仕事が忙しくなくなったから」22・4%(19・7%)の増加と、「新型コロナウイルス感染防止対策によるスポーツの価値(必要性)への気づきがあったから」7・1%(14・3%)の減少が目立ち、頻度が減ったまたはこれ以上増やせ(増やさ)ない理由は、(仕事・家事が)忙しいから、面倒くさいから、体力が衰えたからの順で多かったという。
スポーツ参画状況の「する・みる・ささえる」で、この1年間で「ゴルフ」を観戦したのは直接現地が全体1・6%(1・5%)で男性2・5%(2・4%)、女性0・7%(0・6%)、TV・インターネットでは全体13・4%(12・7%)で男性18・9%(18・2%)、女性8%(7・0%)とともに若干増加した。

ちなみに昨年発表された「レジャー白書2024」による23年のゴルフコース人口は参加率5・4%で540万人、ゴルフ練習場は参加率5・2%で510万人だった。総務省の人口推計によると2023年10月時点の18~79歳国内人口は約9432万人で、5・4%でも509万人程度、4・3%は406万人程度と人口は少なくなる模様だ。

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「ゴルフ特信」第7200号より一部抜粋

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