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2025.05.16
2025/5/16 米ゴルフ場ラウンド数、過去4年で3度目の過去最多

NGF(米国ゴルフ財団)は2024年12月の米国内ゴルフ場のゴルフコースラウンド数の速報をwebで発表し、24年1年間のラウンド数は5・45億ラウンドで23年の過去最高を2・2%上回り、過去4年間で3回過去最高を記録、5年連続での5億ラウンド以上も過去最長になると報告している。
もっとも、2024年12月は対前年同月比9・0%減少(23年12月は24%増加)。東北地方(前年同月比47%減)、中部大西洋岸(53%減)、ニューイングランド(64%減)の各地域は月平均気温が前年12月よりも6度以上低かった。南大西洋地域と南中部地域では2桁減少したが、南カリフォルニアの山火事の潜在的な影響にもかかわらず、数少ない「増加」地域の一つは太平洋地域であったという。

天候で崩れてもラウンド需要が強かったもの。NGFの過去のレポートによると、年間5億ラウンドを超えたのは〝タイガー・ブーム〟の1999年(5億08百万回)~2001年(5億18百万回)を含む2002年までの4年間以来。しかも当時とはゴルフ場(施設)数が減少しているので1施設当たりの利用者数が増加して、まさに2020年のコロナ後よりゴルフブームが続いているのを数字が裏付けている。
年間ラウンド数は2019年が4億41百万回、20年5億02百万回、21年5億29百万回、22年は5億09百万回、23年5・31億回、24年の5・45億回で、平均気温が低下した2022年以外、全米では堅調にラウンド数が増加している。

NGFのレポートでは、ゴルフコースへの参加者は2024年に2810万人を記録したとし、24年は1年で約150万人が増加する最大の伸びだったという。年齢層は680万人が18~34歳の若者で、50~64歳の620万人が次に多い。ゴルファーの総数は2020年以降、参加率で若者48%、女性41%、ヒスパニック系26%、黒人123%増加。「オフコース」ゴルファー(トップゴルフやゴルフシミュレーターを含む)を含めたゴルファー総数は6430万人と報告している。
またゴルフ場施設の閉鎖は2005年以来最低となり、24年は米国内で29のコースがオープンし、これは2010年以来の数字。ショートコースまたはエグゼクティブコースの割合が高まっているという。
ゴルフ場市場環境で言うと、人口が増え続けているアメリカと人口減少が進む日本は、少し比べられないほどの格差が生じている。

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「ゴルフ特信」第7187号より一部抜粋

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