2025.05.15
2025/5/15 2024年ゴルフ場企業法的整理、2件で負債計40・5億円
2024年のゴルフ場企業法的整理は、前年よりも件数、コース数とも4件減少し、6年連続で1桁台に収まった。
24年の法的整理の申請状況は、1月に1件1コース、3月に1件1コース、年間トータルでは2件(2コース)で23年の6件(6コース)より4件、4コース減少した。
1件は、信州伊那国際ゴルフ倶楽部(36ホール、長野県伊那市)旧経営の㈱信州伊那國際ゴルフクラブ(東京都千代田区)が24年1月24日に、東京地裁へ民事再生法の適用を申請(同1月29日開始決定)。ゴルフ場事業を吸収分割手続により子会社に移転しており、裁判所の許可を得てスポンサー企業の坪井工業㈱(東京都中央区)に、新たなゴルフ場事業会社・㈱伊那国際ゴルフクラブの全株式1株を24年3月1日付けで譲渡を完了し、3月16日から24年の営業を開始した。
もう1件は、23年12月18日に事業を停止し、24年3月5日付けで秋田地裁民事第2部から破産手続開始決定が出された能代カントリークラブ(18ホール、秋田県山本郡八峰町)経営の秋北観光開発㈱。破産管財人は虻川高範弁護士(秋田中央法律事務所、秋田市)。すでに報じたようにゴルフ場経営受け皿会社の八峰しらかみ㈱(山田倫代表取締役、八峰町)が設立されている。山田社長はFacebookなどのSNSでインタビューに答えており、能代カントリークラブ再建プロジェクトとして昨年6月頃からフェアウェイの整備やグリーンの芝張り、枯れた樹木の伐採を進行中と報告。これらリニューアルにより、2025年夏グランドオープンを目指していると報告している。