2025.05.12
2025/5/12 中山カントリークラブ(千葉)64期半期決算で増収も収益は減少
株主会員制の中山カントリークラブ(18ホール、千葉県八千代市)を経営する㈱中山カントリークラブ(小宮山英一代表取締役会長、東京都千代田区)は1月30日に第64期中(2024年5月1日~2024年10月31日)の有価証券半期報告書を関東財務局長に提出し、決算内容を公開した。
同期の来場者数は前年同期比540名減、2・3%減の2万3144名となったものの、同期売上高は4億1772万8千円で前年同期に比べ1979万2千円、5・0%増加。同期経常収支は7925万5千円で、前年同期に比べ2702万5千円、51・7%もの利益増加となったが、中期純利益は3456万1千円で前年同期に比べ2880万4千円減、率では45・5%の減収となった。
経営成績の状況説明によると、当中間会計期間におけるわが国経済は、長引くインフレによる諸物価の値上り、その一方での景気低迷という、正にスタグフレーション状態にあると説明。その主たる原因は極端な円安による輸入インフレが大きな要因とし、この円安傾向が改善しない限り、GDPの60%を占める個人消費の回復は難しく、その一部であるゴルフ事業においても、従来のような大幅な売上増は難しいと考えておりますと報告している。
同中間期の増収は、各種Feeの値上げによるものとの説明。入場者数は540名の減少となっていて、10年単位でみるとマイナス傾向が顕著であり、正に日本経済全体のインフレによる諸物価の上昇→個人消費低迷→景気低迷→GDP・GNPの大幅低下→経済力の世界ランクの大幅下位移行と同じ傾向がありますと説明している。
その他の同中間会計期間の概要は、営業日数179日(前年同期比1日減少)、売上原価2355万7千円(124万4千円増加)、売上総利益3億9417万円(1854万8千円増加)、販売費及び一般管理費3億7095万8千円(828万9千円減少)、営業利益2321万2千円(2683万7千円増加)となっている。
同中間期の売上高内訳は、ゴルフ場売上2億2853万5千円(8・7%増)、練習場売上439万8千円(15・8%増)、食堂・売店売上7098万3千円(3・6%増)、雑売上7345万8千円(2・0%減)、年会費・ロッカー費収入4035万3千円(0・1%増)。
今回の半期決算は前中間期と比べ増収減益で、前々期の第62期中(22年5月1日~10月31日)の売上高4億2545万2千円、経常利益9604万7千円、純利益6336万5千円には及ばない。物価高や消費力減少懸念に警戒感が高まっているものだが、〝難しい経済環境下でも利益を確保し、経営を継続できるのはご来場いただいておりますメンバー諸氏、ゴルフ愛好家の皆様のご支援の賜物〟と深謝している。24年の同期は酷暑により入場者数が減少していたクラブが多いが、同クラブではプレー代を値上げしても、都心部に近く強いプレー需要が背景にありそうだ。
ちなみに現在クラブで案内しているプレー料金(キャディ付き)は平日2万5900円、土・日祝日4万670円。
なお、2025年3月1日より名義書換料は正会員165万円(110万円)等に値上げする。正会員の入会預託金は50万円で変更なしとなっている。