一季出版株式会社

2025.05.03
2025/5/3 24年コース名称変更、12コース減の10コースに

ゴルフ場名変更は、判明分で2024年が10コースとなり、前年より12コースの減少となった。
ゴルフ場の名称変更は、経営交代の増加で2004(平成16)年の98コースがピークとなり、08年に63コースがあった以降は30コース前後で推移、さらに16年に39コースと増えた後は20コース強で推移し、22年に10コースと減少した後、再び23年に22コースと20コース台に戻ったが、24年は22年と同じで今世紀最少となった。

24年に名称変更した10コースの内、名称変更の最大要因は7コースの経営交代で、7割を占めた。ゴルフ場の法的整理が少なくなってきた中で、経営交代の割合は23年も64%(集計時)を占めており、ここ数年の集計時でも経営交代要因が16年44%、17年55%、18年86%、19年75%、20年43%、21年62%、22年と67%と経営や運営の交代が主な要因となっている。
トライアルグループの㈱トライアルホールディングスは本紙7043号既報通り、24年2月に東急不動産から大分東急GCと阿蘇東急GCの2コースをグループに迎え入れ、それぞれトライアルゴルフ&リゾートOITA COURSE(18ホール、大分県)、トライアルゴルフ&リゾートASO COURSE(同、熊本県)に名称を変更、すでにグループ傘下となっていた福岡のゴルフ場もトライアルゴルフ&リゾートWAKAMIYA COURSE(同、福岡県)で名称を統一した。
葵会グループは22年2月にグループ入りした広島東映CCを24年2月に広島みずほCC(同、広島県)に名称変更。アコーディア・ゴルフは3月にグループ入りしたミオス菊川CCを4月に掛川CC(同、静岡県)に変更。三甲グループは21年に三菱地所グループが承継した富士国際GCを4月に三甲GC富士コース(36ホール、静岡県)に変更した。20年に経営陣を刷新した大相模CCは4月に東京ロイヤルGC(27ホール、神奈川県)として新たなスタイルで運営をスタートさせている。

シンガポール系不動産投資のPCGグループは、長野県北部から新潟県妙高市を中心としたスキー場施設とのシナジー効果を目指して9月に長野京急CCを取得して長野デューンズGC(18ホール、長野県)に名称変更した。外資系からみの名称変更は1コースと少なかった。
フォレスト南関(なんかん)GC(旧・中九州CC、同、熊本県)や片山津GCWEST(旧・片山津GC西コース、36ホール、石川県)はクラブハウスやコース改修等により新しい運営スタイルを目指して名称変更している。
なお、西酒造は2022年2月から鹿児島ゴルフリゾートを閉鎖してウイスキーの蒸留所「御岳蒸留所」として稼働させており、その施設名のまま26年にもゴルフ場の営業を再開する意向を示しており、今回参考までに記載した。

関連記事:2024/8/1 富士国際ゴルフ倶楽部(静岡)三甲ゴルフ倶楽部富士コースに名称変更

「ゴルフ特信」第7182号より一部抜粋

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