2026.09.06
2026/9/6 住宅など都市中心部にも出没、クマ被害が深刻化
令和8年6月上旬、全国各地でツキノワグマの出没が相次ぎ、地域住民や行楽・スポーツ施設の利用者に広く警戒が求められる事態となっている。
なかでも栃木県宇都宮市では6日から3日間にわたり、繁華街を含む市中心部でクマの目撃情報が40件以上集中。市は市立小中学校全94校を一斉に休校とし、一部地域の幼稚園も急きょ休園とする異例の措置を講じた。猟友会などによる捜索が続くなか、9日午後には住宅街の茂みに潜んでいた個体が発見され、麻酔銃で捕獲された。
ゴルフ場への影響も出ており、福島市では6月8日(月)午後2時ごろ、黒岩字学壇地内のゴルフ場内でツキノワグマ1頭(体長約1m)の目撃が報告された。クマはその後、隣接する雑木林に立ち去ったとされるが、プレー中のゴルファーや来場者の安全確保が急務となっている。福島市単独でも6月上旬の1週間で22件の出没・痕跡報告が寄せられており、前週比で増加傾向にある。
広域の動向をみると、東北6県の4~5月の出没情報は約3000件にのぼり、昨年同時期の2倍超を記録した。山形県では4月時点ですでに目撃件数が過去最多ペースを更新。宮城県は4月から「クマ出没警報」を発令し、6月18日まで延長している。福島県でも中通り・会津地域を対象に「ツキノワグマ出没特別注意報」(発令期間:4月27日~6月30日)を発令中で、市街地での目撃も全体の約3割を占める状況となっている。
ゴルフ場をはじめとした屋外スポーツ施設においても、コース周辺の点検・情報収集・利用者への注意喚起など、情報収集や事前対策を行っておきたいところ。昨年まで福島県でもいわき市はクマの出没がなかったそうだが、同市内のあるゴルフ場ではこれまでクマの目撃情報はないとしているが、営業前にクマの嫌うスプレーを噴射するなど、クマ出没防止対策を従業員で共有して備えているという。
全国のクマ出没データを収集・集計する「クママップ」によると、令和8年春(3月以降)の出没件数は九州や千葉県等11県を除く14万件超に達し、過去8年間で最多のペースとなっている。東北市長会は環境省に対してクマ対策支援の強化を要望しており、行政・猟友会・施設管理者が連携した対策が急がれる。
なお、昨年9月4日に滝のCC(27ホール、札幌市南区)でパトロールしていたハンターがクマと遭遇し緊急避難的な措置として発砲し駆除したことがあった。ハンターは市からクマの捕獲許可は得ておらず、シカの捕獲許可しか有していなかったことから書類送検されていた。ここにきてハンターやゴルフ場も不起訴が決定したとして、記者会見し、報道された。
