2026.08.04
2026/8/4 「若手は付き合い悪い」は過去?Z世代は接待に前向き
営業データ基盤の開発・提供を手がけるSALES GO㈱(内山雄輝代表取締役社長、東京都中央区)は、2026年3月に全国の20~50代の営業職の男女553人を対象に「営業スタイルに関する意識実態調査」を実施し、結果を公表した。同調査により、飲み会やゴルフなどの接待に対する世代間の意外な意識差と、若手ほど「ムダな業務」を減らして商談に集中したいと考える実態が浮かび上がったという。
取引先との「接待」へのスタンスとして、取引先との接待に対し、「積極的に参加したい」、「必要なら参加する」と回答した〝前向き〟な層は、Z世代(20代)で82・6%にのぼり、全世代で最も高かった。30代は71・1%、40代は65・2%、50代は33・8%と、世代が上がるほど割合が下がる傾向にあり、20代の前向き層は50代のおよそ2・5倍に達した。また「条件次第で参加する」を含めると、20代の9割超が接待を受け入れる姿勢を示した。一方、50代では「できれば参加したくない」、「参加したくない」、「接待の機会がない」の合計が52・5%を占め、接待から距離を置く傾向がうかがえたとしている。
また〝ムダ〟だと感じる営業上の慣習・マナー(複数回答)では、全体の1位が「対面訪問」(40・1%)、2位「接待」(35・8%)、3位「手土産」(26・8%)となった。20~40代が「対面訪問」を1位とした一方、50代では「接待」(35・3%)が最多となり、若手は時間を取られる移動やコミュニケーションを、ベテランは接待などの慣習そのものを見直したいと考える傾向の差が表れた。
同社のまとめでは、訪問や接待など〝足で稼ぐアナログな営業スタイル〟を職場や取引先から求められていると「感じる」と答えた人は全体で73・2%。年代別では20代が92・7%、30代86・9%、40代69・6%、50代43・9%と、若い世代ほどアナログ営業へのプレッシャーを強く意識している実態が浮かんだという。
また、成果を出すために必要なもの(複数回答)では、「無駄な作業を自動化し、商談に集中できる環境」が全体で52・4%を占めて最多となった。この項目は20代で64・5%と全体平均を10ポイント以上上回り、全世代で1位を占めた。自由回答では、20代女性から「商談をスムーズに進めるために顧客の本音を知りたい」という前向きな声が上がる一方、50代男性からは「お酒が弱くなった」、「年下の取引先を接待するのは申し訳ない」といった声が寄せられたとしている。
内山雄輝社長は、若手が接待には前向きな一方で、目的の曖昧な訪問や事務作業には強い負担を感じていると指摘。「これからの生産性向上とは作業時間をただ削ることではなく、人が本当に向き合うべき相手に向き合い、人間力を発揮できる時間を増やすことだ」とコメントしている。
これまでの若い人認識にも変化があるのかも知れない。
