2026.06.10
2026/6/10 ゴルフ振興策はゴルフ特性の促進と阻害要因が鍵か
スポーツ庁世論調査からゴルフに関係する調査結果を紹介し、全体の傾向をまとめる。
「ゴルフ(コース)」の実施状況は全体4・8%(0・6P減)で、男性8・4%(0・9P減)、女性1・4%(0・2P減)と過去最低の数値となったが、「初めて実施した、または久しぶりに再開した運動・スポーツ」の調査結果を見ると、令和7年調査は2・2%で前回より0・4P低下したが、男性の高年齢や一部年代は〝初実施、再開〟の比率が高まったことがわかった。〝初実施、再開〟の比率は男性は60代6・4%(0・7P増)、50代5・2%(0・2P増)、70代4・4%(0・9P減)、30代3・0%(2・2P減)、40代2・7%(0・7P減)、20代1・9%(0・4P減)、10代(18~19歳)1・3%(0・9P増)。女性は50代1・0%(0・2P減)、30代0・9%(0・6P増)、60代0・7%(増減なし)、20代0・5%(0・2P減)、40代0・4%(0・4P減)、70代0・5%(0・7P減)となった。年代別の「ゴルフ(コース)」実施率はまだ発表されていないので、〝初実施、再開〟以外の〝継続〟の実施率は明らかではないが、いわゆるゴルフ人口増加の将来を担う、女性30代を除くと若者の〝初実施、再開〟が減少した。練習場は〝初実施、再開〟上位10種目に入らず現時点では不明となっている。
ゴルフ場利用税に基づく、年間ゴルフ場利用者数はここ2、3年ほど8600~8800万人の間で比較的安定しており、令和7年のコース人口が449万人だとすると1人平均19回以上利用していることとなり、時間やお金に余裕があり、健康志向の高まりで〝初実施、再開〟が増えている男性高年齢層の利用増に支えられている構図となっている。
また、〝ゴルフを始める・再開するきっかけ〟としては、「友人・知人・同僚に誘われた」と回答した人が42・2%に上り、スポーツ全体の平均(13・9%)を大きく突き放し、ゴルフがいかに交友関係や職場の人間関係といったソーシャルなつながりを契機に実施されているかがわかる。
「今後始めてみたいスポーツ」でもゴルフは、コース、練習場とも低下していて、悲観的になる調査結果だ。もっとも、ゴルフを現地で観戦した人は全体で1・3%(前年1・6%)、男性2・0%(2・5%)、女性0・6%(0・7%)、テレビやインターネットでゴルフを観戦した人は全体で12・9%(13・4%)、男性18・6%(18・9%)、女性7・6%(8・0%)と前年より低下したものの、根強い人気がある。
いずれにしても、ゴルフ(特にコース)は「中高年男性を中心に」「友人や同僚とのコミュニケーションを目的として」「休日に長時間かけて複数人で行われる」という特性が浮かび上がる。この社会的・交流的な性質や時間のかかる特性が、実施者の高い充実感や幸福度(Well-being)に直結していて、ゴルフ普及の促進要因にも、阻害要因にもなることから、ゴルフ振興策はこれらを意識した対策を実行したいところだ。
