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2025.12.03
2025/12/3 景気ウォッチャー8月、現状判断若干改善しDI29・5

内閣府は9月8日、『景気ウォッチャー調査』の令和7年8月調査結果を公表した。
それによると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ場関係者は6地域(7月6地域)計11人(12人)となっており、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟は1人(1人)、〝変わらない〟は3人(2人)、〝やや悪くなっている〟は4人(4人)、〝悪くなっている〟は3人(5人)。現状判断DIを独自に算出すると令和7年8月は29・5で前月の25・0に比べ4・5ポイント(以下、P)上昇した。2カ月連続でDI20台と低水準ではあるが、今年5月から続く下落が一服した。

8月は、全国的に記録的猛暑が続いたために、「来客数が前年比3%減少している」(南関東地域、経営者、やや悪くなっている)、「3か月前の来場者数と比較すると13%の減少で、集客面で非常に苦戦している」(同、同、悪くなっている)、「来場者の動きが鈍化傾向にある」(九州地域、従業員、やや悪くなっている)と客足に大きく影響し、厳しい判断が多かった。また、猛暑だけでなく、「8月前半は豪雨によるキャンセルが発生し、お盆明けからは暑さにより予約が増えない」(中国地域、営業担当、悪くなっている)と雨が影響していることや、「来場者数は前年を上回っているが、単価が追いついていない」(北関東地域、従業員、やや悪くなっている)、「物価の上昇は続いているが、価格転嫁が難しく利益が減少傾向にある」と来場者もさることながら収益面の厳しさも見逃せない。

一方、『先行き判断』は7地域(7月7地域)計13人(13人)が回答している。〝良くなる〟との判断は0人(0人)、〝やや良くなる〟は5人(3人)、〝変わらない〟は6人(4人)、〝やや悪くなる〟は1人(2人)、〝悪くなる〟は1人(4人)となり、令和7年8月の先行きDIは53・8で、前月に比べ17・3Pも上昇している。
先行きDIが昨年9月(58・3)以来11カ月振りの標準超えとなったが、その理由をみると「前年よりは予約の動きが出ている。トップシーズンに入るため、期待したい」(北関東地域、従業員、やや良くなる)、「さすがに11月になれば多少涼しくなるので、来場者の増加を見込めるものと期待している」(南関東地域、経営者、やや良くなる)、「入場者の予約状況は堅調に推移している」(東海地域、経営者、変わらない)、「秋季の繁忙期に入り、来場者数増加を見込み、景気は良くなると予想している」(九州地域、営業、やや良くなる)など、プレー予約の好調と穏やかな天候への期待を理由に挙げるウォッチャーが多かった。

なお、業種全般の令和7年8月DI(原数値)は、現状46・3で0・8P上昇(4カ月連続上昇)、先行き46・7で0・3P下落(2カ月振り下落)となった。

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「ゴルフ特信」第7273号より一部抜粋

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