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2025.11.17
2025/11/17 リソルホールディングス、第1四半期営業利益23%増加

リソルホールディングス㈱(大澤勝代表取締役社長、東京都新宿区)が発表した2026年3月期第1四半期(25年4月1日~6月30日)決算短信によると、売上高76億64百万円(前年同四半期比8・9%増)、営業利益9億23百万円(同23・0%増)、経常利益8億76百万円(同22・9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益8億09百万円(同22・4%増)を達成したと発表した。インバウンド需要の継続的な拡大が業績を押し上げた。
説明によると、同四半期は訪日外国人旅行者数が過去最速ペースで増加し、インバウンド消費が大きく伸長。個人消費の回復基調と円安による国内回帰の影響も相まって、レジャー需要は活発化となり、宿泊・ゴルフ場などのリゾート市場が堅調な状況が続いたとしている。

ホテル運営事業では、旺盛なインバウンド需要を捉え、各ホテルでアジア・欧州など地域特性に応じたプロモーション施策を継続実施。主力ブランド「リソルホテルズ」では「物語のあるホテル」をコンセプトに〝ツーリストホテル〟としての強みを活かしたブランド構築を進めた。「観る・食べる・体験する・買い物する」をキーワードに、コンシェルジュサービスを拡充し、ホテル館内での日本文化体験イベントや専任スタッフ「サービスコーディネーター」による周辺情報案内などでサービス強化を図った。
多様な宿泊ニーズへの対応として、ゴルフコースに隣接した眺望抜群の高級ヴィラ〝フェアウェイフロントヴィラ〟、「暮らすように泊まる。」をコンセプトとした滞在型貸別荘〝リソルステイ〟、愛犬と泊まれる温泉付高級プライベートヴィラ〝Dear Wan Spa Garden〟などを新設した。別荘シェア利用事業の〝リソルステイ〟では、滞在型貸別荘「スイートヴィラ」の施設数を80施設超まで拡大した。

ゴルフ運営事業では、天候不順の影響を受けたものの、コース・クラブハウスの上質化とホスピタリティ強化により品質向上に努め、売上は底堅く推移。国内ゴルファーやインバウンド向けの宿泊ゴルフ強化により利用者が増加し、特に「瀬戸内ゴルフリゾート」では韓国を中心としたアジア諸国からの宿泊を伴うゴルフ利用が好調だった。
福利厚生事業では、業界最大級のメニュー数と差別化した「精算プラン」、「カフェテリアプラン」、「従量制プラン」を強みに新規顧客獲得に注力。大手金融機関との連携による新規顧客開拓が順調に進み、新規契約が増加した。
環境・社会貢献への取り組みも強化。全社員が健康管理を目的として取得できる「ヘルスケア休暇」制度導入、ホテル・ゴルフ運営部門特化の人材育成専門部署設立、ゴルフ場・ホテルでの廃食用油の持続可能な航空燃料(SAF)原料提供などを実施した。

同四半期のセグメント実績ではホテル運営事業が売上高40億50百万円(前年同期の34億59百万円から17・1%増)利益8億24百万円(5億86百万円から40・6%増)、ゴルフ運営事業が売上高23億33百万円(23億44百万円から0・5%減)利益3億11百万円(4億86百万円から36・0%減)、リソルの森売上高10億57百万円(10億13百万円から6・6%増)、利益83百万円(84百万円から1・2%減)だった。

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「ゴルフ特信」第7265号より一部抜粋

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