2025.11.02
2025/11/2 南国カンツリークラブの南国産業開発、レストラン直営化で増収
南国交通㈱グループで株主及び預託金制の南国カンツリークラブ(18ホール、鹿児島市9)を運営する㈱南国産業開発(末吉忠重代表取締役社長、本社同)は6月30日に、第66期(令和6年4月1日~令和7年3月31日)の決算を発表しており、韓国からの来場者が増加していることがわかった。
同期の売上高は4億8060万3千円で前期比109・0%、3957万2千円の増収となった。レストラン直営化が主な増収要因だが、ゴルフ場入場者数は前年比3・9%減の4万7073人と減少した。当期は企業・団体主催のコンペ等が予定通り通常開催されたものの、上半期は天候不順と猛暑日が続く中で大幅な入場者減となった。
ただ下半期には韓国路線をはじめ国際線が大幅に増加し、韓国来場者は前年比161・8%増の1804人増加となり、最終的な入場者は1888人減の4万7073人となった。九州管内全体でも入場者数は前年比2・6%減の871万5千人、同県においても96万3千人と前年比3・1%減となるなど、業界全体で厳しい状況が続いている。
収入面では、ゴルフ場部門の入場者数減少があったものの、料金の見直しやレストランの直営化、ゴルフショップ(ゴルフパートナー)売上の確保に加え、外注事業でも一定の売上を維持した。レストラン収入は前期の1225万9千円から5452万1千円へと大幅に増加し、全体の11・3%を占めるまでになった。
経費面では昇給に伴う人件費増加、レストラン直営化による新たな人件費発生、グリーンの改修、コース内設備及び既存設備の老朽化による補修等により、前期比9・3%増の4億966万1千円。この結果、経常利益は3180万1千円を確保したが、前期比980万円の減益となった。
財政状態については、資産合計が前期末比1190万8千円減の6億9468万3千円、負債合計が4139万円減の5億2320万7千円、純資産合計が2948万2千円増の1億7147万6千円となった。キャッシュ・フローは営業活動で4752万9千円のプラス、投資活動と財務活動でマイナスとなり、現金及び現金同等物は期首残高比3429万6千円減少した。
同社は今後の課題として、引き続きコース内カート道路の補修及び見直し、クラブハウスの補修、プレーヤーの安心安全を最重点に取り組むとしている。
