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2025.07.17
2025/7/16 24年韓国ゴルフ場入場者数、0・6%減の4741万人

2024年の韓国ゴルフ場入場者数を韓国ゴルフ場経営協会(KGBA)が発表した。
25年1月1日の韓国ゴルフ場数が会員制153カ所、非会員制(大衆型含む)372カ所の合計525カ所と発表されたところだが、同国内で運営しているゴルフ場への入場者数アンケートを同協会がまとめた結果、24年の韓国ゴルフ場数(6ホール以上)は524ゴルフ場(1万405ホール、18ホール換算578カ所)で、会員制153カ所の入場者数は約1531万人、非会員制371カ所の入場者数は約3211万人の合計4741万3392人となり、前年より約31万人、0・6%の減少となった。2021年は505カ所で5056万人、22年は514カ所で5058万人まで増え、23年は522カ所で5・7%減の477万人だったことから減少幅は縮小しつつ、2年連続の減少となった。また25年1月1日段階のゴルフ場数は非会員制(大衆型含む)が372カ所で、入場者数の集計は371カ所と1カ所少なかった。

新型コロナのパンデミック明けで、東南アジアや日本など海外へゴルフに行く人が増え済州島などで来場者数が低迷したとの報告もあったが、1施設平均入場者数は9万人を超える9万484人となる計算で、コロナ禍前の2019年8・4万人をまだ上回った。税負担から非会員制に転換する会員制ゴルフ場も増えていたが、今回は会員制ゴルフ場、非会員制ゴルフ場とも1カ所増となった。
1ホールあたりの平均入場者数は、前年の4610人に比べ53人減少した4557人と集計された。18ホール換算にすると8・2万人に相当し、早朝やナイター営業コースも多く、冬期にクローズするコースもあることからほぼ2回転している計算だ。
韓国では街の至る所にシミュレーションゴルフのインドア施設ができ、さらに今は日本発祥のパークゴルフが空前の人気と言われるほど公園などに続々できていると言われ、ゴルフ場の入場者数が頭打ちとなっても、コロナ禍で人気が爆発したゴルフ人気が衰えそうにない。

もっとも、韓国のゴルフ業界では日本以上とも言われる少子高齢化やプレー代の高額化等の懸念も台頭している。ゴルフ統合プラットフォームのXGOLFが先ごろ2024年のゴルフ場当日の予約とゴルフツアーの利用状況を公開。
24年の圏域別当日予約率は、首都圏予約率が72・6%で最も多く利用した地域となった。続いて2位忠清道13・8%、江原道10・4%と続いた。首都圏の平均グリーンフィは19万312ウォンで最も高く、済州島が16万6322ウォンで続いた。
1週間のうちゴルフ場利用が多い曜日は土曜日18・9%、日曜日16・4%、金曜日15・6%と続いた。年齢は50代が46・7%で最も多く、40代32・2%、60代12・3%、30代6・8%の順となった。また圏域別1泊2日のゴルフツアーは江原道(35・8%)が最も多かった。
韓国でゴルフブームとなったのは朴セリプロがメジャー初優勝を遂げた1998年頃からで、ゴルファーもまだ若いが、60代で少なくなることを懸念している。

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「ゴルフ特信」第7211号より一部抜粋

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