2025.05.18
2025/5/18 24年ゴルフ場動態統計、2年連続年間客単価1万円超え
経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の2024年12月分の速報を発表した。
同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)の利用者数は72万5054人で前年同月比1・5%の増加となり、3カ月振りの増加となった。一方売上高も78億32百万円で前年同月比2・5%の増加となり、3カ月振りの増加(7月6・2%減、8月5・2%減、9月0・4%増、10月3・1%減、11月1・6%減)となっている。
12月は、土・日祝日の日数が前年同月比で1日少なく、平均営業日数は21・3日で前年同月と比べ1・9%減少。利用料金収入は平日が6・1%の増加、土・日祝日は1・2%の減少。曜日別での利用者数は、平日で会員4・2%増、非会員5・5%増、土・日祝日は会員4・5%減、非会員3・4%減となった。食堂・売店(直営)収入は4・5%増で2カ月連続増。キャディフィは0・8%減だった。
12月の18ホール換算は、営業ホール数が前年同月比0・2%増加し、利用者数1・3%増、売上高2・2%増。客単価(1人当たり利用額)は1万802円で、前年同月比0・9%のアップとなり、2019年11月(1万703円)を上回った24年11月の1万811円に次ぐ水準。1日当たり利用者数は160・2人と高稼働で前年同月比では3・2%増となった。
12月速報により24年1年間は売上高1046億11百万円で23年を1・1%下回った。対前年比減はコロナ禍初期の2020年(17・3%減)以来4年振り。利用者数1026万2303人で2・3%減となり2年連続で減少した。集計コース数が変化する時があるので単純比較はできないが、外形的には高水準を維持している。ホール数に影響しない顧客単価では24年は1万194円となり、前年より1・2%上昇、2010年の1万450円以来の高値となった。
一方、ゴルフ練習場の12月は利用者数が土・日祝日に前年同月比7・7%の大幅減でトータルでは3・7%減となり6カ月連続マイナス、売上高は2・9%減で3カ月連続の減少となった。練習場は22年秋以降、反動減が続き、一時減少に歯止めがかかったかに見えたが、稼働打席数が22カ月連続減となっているため全体でのマイナスに歯止めがかからない。24年の速報では売上高が1・4%減(23年は7・3%減)で2021年で12・8%増を数えて以降3年連続減。利用者数は3・3%減(7・8%減)で21年に11・2%増を数えて以来3年連続減となっている。
なお、12月の対個人サービスでは遊園地・テーマパークが7・3%増(3カ月連続増)とまたも絶好調だが、ボウリング場2・3%減(3カ月連続減)、パチンコホール5・0%増(30カ月連続増)、フィットネスクラブ1・8%増(37カ月連続増)と少しバラツキが出ている。
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