2025.05.04
2025/5/4 全国判明分2024年入場者、前年比2・30%の減少に
全国判明分の2024年入場者状況がまとまった。
全国41都道府県1150コースの延べ入場者数は4848万1410人にのぼり、前年同期(1156コース)の4962万2808人に比べ114万1398人、率にして2・30%の減少となった。21年9・11%増、22年1・51%増と2年連続のプラスを記録してきたが、23年は1・24%減で3年振りにマイナスに転じ、24年は2年連続のマイナスとなっている。
地区別を北から順にみていくと、北海道(110コース)は延べ入場者数312万1921人で前年同期比0・40%の減少、東北地区(95コース)は294万2317人で6・85%の減少、栃木、東京、山梨3都県計(153コース)は681万4704人で1・77%の減少、中部地区(200コース)は894万4588人で3・51%の減少。関西地区(236コース)は1140万9969人で1・17%の減少、中国地区(107コース)は421万6757人で2・86%の減少、四国地区(57コース)は224万3483人で2・01%の減少、九州地区(192コース)は878万7671人で1・79%の減少となり、全地区で前年実績を下回った。
都道府県別では、青森県の3・14%増を筆頭に福井県0・67%増、岩手県0・61%増と、プラスが3県のみだった。福岡県北部地区も0・49%増加したが、同県南部地区と合わせるとマイナス。一方、減少となったのは過半数を占める38都道府県で、そのうち2桁減少となったのは長野県38・42%減、福島県26・42%減、石川県11・68%減3県だった。
12月の全国判明分については、1067コースで382万3451人の延べ入場者を数え、前年同月に比べ3万203人、0・80%の微増となっている。北海道、東北地区、北陸3県、長野県、鳥取県、島根県での積雪クローズが響いて大きく減少した反面、九州地区及び山口県で4~11%の増加を記録するほか雪の影響がなかったところでは0%~約3%増となり、マイナス分を相殺している。
2024年の入場者状況は、1月が積雪地域でクローズしたのに加え、元日に発生した令和6年能登半島地震の影響で石川県と富山県で前年から半減(石川県59・79%減、富山県62・39%減)したものの、他の都府県が健闘しトータル5・36%の増加でスタート。2月は1・49%の減少、3月は6・58%の減少、4月は0・62%の減少、5月は2・41%の減少と4カ月連続減少と低迷し、6月は2・76%の増加と1月以来のプラスとなった。
下半期に入ると、7月は猛暑により7・48%の減少、8月は猛暑と台風で6・22%の減少、9月は0・58%の減少と前年並みに推移したが、10月は5・86%の減少と再び大きく落ち込み、11月は1・63%の減少、12月は先の通り0・80%の増加で6月以来のプラスとなっている。
前年実績に比べ増加したのが1月、6月、12月しかなく、しかも1月を除いては0~2%のプラス。それに対して減少の方はトータル9カ月で、うち4カ月で荒天により5%を超える大きなマイナスだった。天候要因によるマイナスを上回る勢いに欠けた1年だった。