一季出版株式会社

2020.07.31
2020/7/31 景気判断5月、緊急事態の解除で先行き判断改善

内閣府の『景気ウォッチャー調査』令和2年5月調査が8日に公表された。
同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は6地域(4月6地域)計8人(8人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟0人(0人)、〝変わらない〟0人(0人)、〝やや悪くなっている〟2人(0人)、〝悪くなっている〟8人(8人)という結果だった。
独自にDIを算出すると5月は6・3で、すべての景気ウォッチャーが〝悪くなっている〟と回答しDI〝ゼロ〟となった前月(令和2年4月)の状況からは脱出した。

5月の状況については、前月に引き続き新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛、緊急事態宣言の発出が大きく響き、「企業のコンペが全て中止」(北関東地域、総務担当、悪くなっている)、「特に、土日の予約が悪く、コンペの減少が影響している」(中国地域、営業担当、悪くなっている)という。
一方、『先行き判断』は6地域(4月6地域)計8人(8人)が回答。それによると〝良くなる〟は0人(0人)、〝やや良くなる〟4人(1人)、〝変わらない〟1人(0人)、〝やや悪くなる〟1人(1人)、〝悪くなる〟2人(6人)。この結果、先行きのDIは46・9で前月の1・1から45・8Pの大幅上昇となった。

先行きに関しては、「緊急事態宣言が解除され、徐々に客足が戻るものと希望感を込めて、予想する」(北関東地域、総務担当、やや良くなる)、「新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言の解除により、徐々にではあるが改善すると予想している」(九州地域、従業員、やや良くなる)と前向きな意見がある反面、「元の状況に戻ることは考えられない」(中国地域、営業担当、変わらない)、「緊急事態宣言が解除されても新型コロナウイルス発生以前の社会には戻らないという悲観的な見方が多く、ゴルフプレー意欲が改善するかは不透明である」(南関東地域、経理担当、やや悪くなる)、「豊かな日本経済を取り戻せる日は遠いように感じる。頑張る気持ちはあるが、思っている以上に厳しい状況である」(同、従業員、悪くなる)など厳しい見方も多かった。
なお、業種全般の5月のDI(原数値)は、現状判断が15・4で前月比5・9Pの上昇、先行き判断は37・3で前月比19・6Pの上昇という結果だった。

家計動向関連のDIをみると、「小売関連」は現状19・5(前月11・8)、先行き40・6(21・0)、「飲食関連」は現状9・4(1・2)、先行き34・7(15・9)、ゴルフ場を含む「サービス関連」は現状12・4(6・4)、先行き42・1(18・8)、「住宅関連」は現状16・0(10・7)、先行き30・2(16・3)となっており、現状、先行きとも明らかに前月より改善の傾向にある。

関連記事:2020/7/1 景気判断4月、現状判断は全地域〝悪くなっている〟と

※「ゴルフ特信」第6521号より一部抜粋

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