一季出版株式会社

2019.10.08
2019/10/8 NGK、「廃プラ」削減に5品目の削減を検討

7月24日に開いたエコ対策部会では、G20「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」にて海洋プラスチックごみによる新たな汚染を2050年までにゼロにすることを目指すことで各国合意し、「ゴルフ業界も廃プラ削減に取り組もう」と次の4視点から実行可能でコスト面からもゴルフ界の理解が得られる施策を立案することを基本方針としたという。

①過剰サービスとなっている事項の廃止(髭剃り、歯ブラシ、過剰な種類の化粧品等)、②廃止は困難だが、啓発活動の実施により減少させることが可能なサービスを洗い出す(洗濯物用ビニール袋、お土産品の過剰包装、ペットボトルからステンレス水筒の持参及び水筒へのディスペンサー等からの補充販売等)、③代替品やリユース可能なものへの変更(材料を生分解性樹脂等とした環境負荷の少ないものに変更することが出来ないかをコスト面も含めて検討する。「使い捨て」から「リユース」に変更することが出来ないかも検討する。例として洗濯物入れ用ポリ袋を生分解性樹脂に変更、ロゴ入りボールマーカーをエコ素材で共通使用化等)、④廃プラスチックの回収の徹底とした。
またゴルフ業界で取組み可能な「廃プラ」は何かとして、比較的早期に廃止や削減が可能な品目を「髭剃り、歯ブラシ、ボールマーカー、ペグシル、ペットボトル」の5点に絞り、啓発活動用のポスターを作成して取り組むことを理事会に上程するという。なお、複数回の再利用可能な「ランドリーバッグ」について、素材や形状ごとの製作費を把握し、大量発注により廉価で配布できるように「日本ゴルフ場共同購入㈱」で取り扱いを研究するとしている。
その他、R&Aが今年7月の全英オープンでペットボトルの持ち込みを排除し、ステンレス水筒を無料配布したり、各所に「給水所」を設けた他、設置できない場所では100%リサイクル可能なアルミ缶の水を配布したと報告があったという。

一方、同協会は2019年度第2回理事会(7月17日開催)で「外国人材活用」に関する経済産業省への要請活動の中間報告を行ったという。「基本方針」は政府の政策に即した事前準備を同時並行作業として実施することとし、同協会が目指す「コース管理技術職」の「技能実習制度における移行対象職種」の認定要件の到達状況を報告した。

①〝業界の合意〟については、1245社(所有ゴルフ場数2238)に対して行ったゴルフ場企業の意向調査で、376社(回答率30・2%、所有ゴルフ場数762、34・0%)から回答があり、「外国人材活用」について325社(回答企業376社中86・4%)から賛同があった(経産省からは国内ゴルフ場過半数以上の合意を要請された)。
②〝海外の実習ニーズの把握〟は、複数の送出し国の中央政府の行政機関が発行した要望書の入手が必要で、ベトナム、タイ、ミャンマー、ラオス、インドネシアと接触中。
③〝「技能実習評価試験制度」の創設について〟は、「評価試験制度の骨子」は作成済みであり、同協会が「試験実施機関(認定申請者)」として届け出を行う予定。
④〝業所管省庁(経済産業省)からの内諾について〟は、経済産業省サービス産業室に対して、7月3日に経過報告を行い、折衝を実施した結果、「外国人技能実習機構」に同伴頂けることになったとし、内諾の方向性にあると判断される(合意ゴルフ場数の上乗せを行うことが前提)と報告した。また要検討事項として「追加を要望する職種に係る海外の実習ニーズを把握」する必要や、「技能実習評価試験制度」の詳細内容、試験実施に向けた組織化(人材確保)、一部業界企業(特にアコーディア・ゴルフ)との連携のあり方があると報告した。

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※「ゴルフ特信」第6417号より一部抜粋

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