一季出版株式会社

2024.04.16
2024/4/16 景気ウォッチャー調査11月、現状DI4カ月連続上昇

内閣府は8日、『景気ウォッチャー調査』の令和5年11月調査の結果を公表した。
北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ場関係者は6地域(10月6地域)計10人(9人)で最高評価の〝良くなっている〟は0人(1人)、〝やや良くなっている〟は4人(1人)、〝変わらない〟は2人(4人)、〝やや悪くなっている〟は4人(2人)、〝悪くなっている〟は0人(1人)。現状判断DIを独自に算出すると、令和5年11月は標準の50となり、前月の47・2に比べ2・8ポイント(以下、P)上昇した。豪雨や酷暑で入場者が激減した7月に27・8まで落ち込んだが、8月以降は徐々に上昇しており、11月の上昇は4カ月連続。
11月は、都道府県別入場者状況をみる限りでは前年同月を下回るところが多かったが、東海から西の地域では来場者が順調に推移しているとして〝やや良くなっている〟と判断、これら判断が標準DI引き上げに貢献している。中国地域と九州地域では、来場者増加に加え、売上の増加やゴルフクラブ及びウェアー購入増加もあったとし、景気の良さを感じているようだ。

『先行き判断』は6地域(10月6地域)計12人(11人)が回答。〝良くなる〟は0人(0人)、〝やや良くなる〟は3人(2人)、〝変わらない〟は4人(3人)、〝やや悪くなる〟3人(4人)、〝悪くなる〟は2人(2人)。先行きDIは41・7で、前年同月の36・4に比べ5・3P上昇した。3カ月振りの上昇だった。
先行きでは、一部地域のウォッチャーは「2カ月先の入場者予約数は、冬場クローズのゴルフ場を除き全て順調で、前年同日と比べてかなり上回っている。ここ数日の晴天続きで予約も増えているとみられる」(東海地域、支配人)、「県内だけでなく国外需要の予約も順調に推移」(九州地域、従業員)、「新型コロナウイルス感染症が5類感染症に分類されたことで企業のコンペの予約が多くなっており、感染症発生前の状況に戻りつつある」(同、営業)といった理由から〝やや良くなる〟と判断しているが、半数以上のウォッチャーは物価高や人件費上昇などの理由から厳しい先行き判断を下している。
なお、業種全般の令和5年11月DI(原数値)は現状が49・8で前月比0・1P下落(4カ月連続下落)、先行きが49・4で同0・2P下落(7カ月連続下落)となっている。

関連記事:2024/3/8 景気ウォッチャー調査10月、現状DI3カ月連続上昇

「ゴルフ特信」第7028号より一部抜粋

過去のお知らせ一覧はこちら