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2024.03.14
2024/3/14 ㈱平和の24年3月期第2四半期決算、減収減益に

パチンコ等の遊技機器メーカーで、ゴルフ事業のパシフィックゴルフマネージメント㈱(PGM、田中耕太郎社長、東京都台東区)を完全子会社としている㈱平和(嶺井勝也社長、同)は11月10日、2024年3月期第2四半期決算(2023年4~9月)の連結業績を発表した。
同期の売上高は667億15百万円(前年同期比5・9%減)で、営業利益が121億71百万円(20・6%減)、経常利益が114億47百万円(24・4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が74億36百万円(31・1%減)と減収減益となった。通期予想は売上高1546億円(8・7%増)、営業利益300億円(11・5%増)、経常利益287億円(7・8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益210億円(1・5%増)で前四半期決算から変更はない。

定性的情報としては、遊技機業界ではパチスロ機は6・5号機及びスマートパチスロの稼働が引き続き好調を維持しているが、稼働の全体的な伸び悩みが継続しており、市場の回復には至っていないとしている。
ゴルフ業界では5月、6月に雨が多かったこと、7月後半から始まった記録的猛暑によるマインドの低下、台風の影響等があったが、全体としてはゴルフプレー需要は順調に推移したと報告した。
セグメント別業績では、遊技機事業はパチンコ機が販売台数16千台(前年同期比22千台減)、パチスロ機販売台数24千台(前年同期比4千台増)となったため、売上高は170億百万円(前年同期比27・3%減)、営業利益21億60百万円(前年同期比69・0%減)と減収減益となった。

ゴルフ事業では、夏の暑さ対策「Cool Cart」、PGMサポートプロと一緒にプレーできる「withGolf」、ビジターのロッカー利用の選択制、フェアウェイカート乗入れの有料化等の施策を実施し、競合他社との差別化と収益構造の改善を推進。一部のゴルフ場においてテーブルトップオーダーの〝食Watch(クワッチ)〟も導入した。ゴルフ場M&Aは、今年7月に武庫ノ台Gコース(兵庫)の株式譲渡契約を締結し、10月2日より運営を開始したとしている。9月末時点のゴルフ場は保有・運営が146コース(18H換算177コース)、リース1コース含む運営は147コース(18H換算179コース)。期間中の来場者数は476・9百万人(0・1%増)、顧客単価は9439円で4・7%の増加になったとしている。
ゴルフ事業の売上高及び利益面は、堅調なゴルフプレー需要と収益構造改善の施策の奏功、旺盛な需要を取り込んだ価格設定による顧客単価の上昇、前期に取得したゴルフ場が貢献したことにより、売上高496億72百万円(前年同期比4・6%増)、営業利益113億76百万円(前年同期比17・0%増)と前年同期比で増収、増益。売上高営業利益率は22・9%(2・4P増)となっている。

関連記事:2023/12/6 ㈱平和の24年3月期第1四半期決算、増収減益

「ゴルフ特信」第7014号より一部抜粋

 

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