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2024.03.05
2024/3/5 2022年度全国ゴルフ場利用者、前年度比1・78%の増加

一般社団法人・日本ゴルフ場経営者協会(NGK、東京都千代田)は、ゴルフ場利用税に基づく2022年度(2022年4月~2023年3月=利用税の徴税データより集計しているため、ゴルフ場利用者数としては2022年3月~2023年2月の実績)の全国ゴルフ場利用者状況を調査し、発表した。
発表によると、全国47都道府県のゴルフ場数は、2196ゴルフ場(隣接都府県にまたがる18ゴルフ場があるため、実稼働のゴルフ場は2178ゴルフ場)となり、前年度に比べ11ゴルフ場減り(0・50%減)、これで13年連続減少となっている。長野、沖縄2県で各2ゴルフ場、宮城、秋田、新潟、静岡、岡山、山口、香川、熊本8県で各1ゴルフ場が減少、その一方で広島県では1ゴルフ場増えた。
利用者数についてみると、全国47都道府県の2022年度は9129万26人を数え、前年同期の8969万3880人に比べ159万6146人、率にして1・78%増加した。前年度の伸び(10・26%増)に比べると小幅ではあるものの、これで2年度連続の増加を記録している。

都道府県別の状況では、39都道府県で前年度実績を上回り、減少したのは8県だった。増加したうち伸び率の高い順にみていくと、石川県(25ゴルフ場)が前年度比5・24%増をはじめ、以下、宮城県(37ゴルフ場、前年度比1ゴルフ場減)4・27%増、熊本県(41ゴルフ場、1ゴルフ場減)3・87%増、北海道(139ゴルフ場)3・83%増、高知県(12ゴルフ場)3・79%増、長崎県(23ゴルフ場)3・66%増などと続く。3~5%増加したのは7道県、あとの32都府県は0~2%の増加だった。一方、減少となったのは秋田県(16ゴルフ場、1ゴルフ場減)の8・28%減、香川県(18ゴルフ場、1ゴルフ場減)4・22%減、山形県(16ゴルフ場)3・72%減などとなっており、秋田県の落込みが目立った。
1ゴルフ場当たりの利用者数は4万1571人で、前年度に比べ2・29%の増加。2年連続の4万人台となっている。都道府県別では、大阪府が5万4773人(前年度比1・33%増)で人数最多、伸び率トップはゴルフ場数が2カ所減った沖縄県の8・93%増(前年度4万8110人)。

NGKによると、2022年度は新型コロナウイルス感染状況が、コロナワクチンの複数回接種や感染予防策効果で重症化率低下傾向となる中で、各種スポーツ大会の観客入場制限や外国人入国制限が大幅緩和された。ゴルフへの需要沈静化が懸念されたが入場者状況は「幸いにも底堅い需要に支えられる結果となりました」とまとめている。
なお、2022年度のゴルフ場利用税総額は446億74百万円で、前年同期に比べ1・8%増加している。前年度に続く増加となった。1人当たりゴルフ場利用税額は前年度比5円増の640円で、「利用者数増加や物価上昇を反映する料金改定が行われたことを示す結果」(NGK)と分析している。

関連記事:2023/11/23 22年度全国ゴルフ場利用者数の概算が明らかに

「ゴルフ特信」第7009号より一部抜粋

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