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2024.02.20
2024/2/20 2022年ゴルフ人口510万人で、40年来過去最少

公益財団法人・日本生産性本部(東京都千代田区)の余暇創研は10月26日に「レジャー白書2023」(定価7700円=税込み)を10月31日に発刊するにあたり概要説明発表会を開催した。2023年2~3月に全国15~79歳の男女を対象に2022年1~12月の余暇活動について行ったインターネット調査(有効回収数3306人)の結果をまとめたもので速報版では各余暇種目の参加率だけ発表されていたが、参加人口や年代別の参加率など白書の全容を明らかにした。
発表によると、コロナ禍に伴う行動制限の全面解除が行われた2022年は、国内観光旅行をはじめとする外出を伴うレジャーが参加人口上位に戻り始める一方で、動画鑑賞や読書などの在宅レジャーも引き続き上位となった。余暇関連市場規模は前年比12・7%増の62兆8230億円となり、全体としてコロナ禍による急激な落ち込みから回復に向かっているものの、コロナ禍前の2019年の市場規模には届いていないとしている。

「レジャー白書2023」のポイントとしては、余暇活動の参加人口は国内観光旅行が4080万人で2019年以来の首位、1人当たり平均参加種目数は前年比0・4%増の10・1種目となったが、19年までには戻っていないとしている。ただ仕事より余暇を重視する傾向は年々増加が続いたという。
ゴルフ関係者としては7月の速報で22年のゴルフ(コース)参加率が5・3%で前年の5・7%より0・4Pダウンしたことが気になる。今回の最終結果はゴルフ(コース)参加率5・3%で、510万人となり前年比8・9%の大幅な減少となった。

同白書は1984(昭和59)年から毎年ゴルフ人口を推計して発表しているが、参加率が同じ5・3%だった2020年の520万人を下回り、過去最少を更新した。
年間回数は14・6回で前年の17・2回より2・6回、15・1%少ないことや、年間平均費用は18万3200円で前年より4万7400円、34・9%も増加したことは速報版で発表済み。
ゴルフ場利用税に基づく22年度の全国ゴルフ場利用者数は9100万人を超えていたのでレジャー白書の人口と回数を掛けても7300万人程度で実態との乖離が拡がったようだ。
ただ1回当たり費用が1万2550円で前年比58・9%も増加した計算となり、ゴルフ場市場規模は9050億円となり、前年比8・5%増加しており、このゴルフ場市場規模は2年連続で増加し、2013年の9010億円以来の9千億円台に回復した。
ゴルフ用品市場も3640億円で前年比4・9%増加し、2年連続の増加。2009年の3590億円を上回った。

一方、ゴルフ練習場の参加率は5・2%(前年5・8%)で前年より0・6Pダウンしていたが参加人口は500万人で前年比12・3%減となり、過去最少となった模様。年間回数は20・2回で前年の19・7回より0・5回、2・5%増加、年間平均費用は2万7800円で前年より200円、0・7%上昇したが、ゴルフ練習場市場規模は1240億円で、前年比13・3%減少した。コロナ禍で特需に沸いたゴルフ練習場だが、この規模はコロナ禍前と同水準に戻った。

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「ゴルフ特信」第7005号より一部抜粋

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