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2024.01.22
2024/1/22 中部圏の会員募集は愛知、岐阜、石川、三重で31コース

中部圏で会員募集が判明した主なゴルフ場は31コースで、昨年調査時に比べて1コース増加した。31コースは全て正会員募集を実施しており、平均募集金額は89万円で前年に比べ10・7万円、10・7%の減少となっている。
正会員ベースの種別及び平均募集金額内訳は、預託金制がコース数10コース(前年10コース)で平均募集金額88・3万円(88・3万円)、プレー会員権が19コース(19コース)で89・9万円(89・9万円)、株主会員が1コース(1コース)で400万円(400万円)。譲渡不可は昨年ゼロだったが、今年は2コースで24・5万円となった。メダリオンベルグラビアRH(岐阜)では、これまでカウントしていた預託金制募集(66万円)と同時に実施している譲渡不可のリゾート会員38万円(全額入会金)をメインにしているため変更、あとの1コースはPGMグループの名阪チサンCC(三重)で今年8月1日から一身専属正会員(個人)の補充募集を11万円(全額入会金)で実施している。
正会員ベースの募集金額をみると、片山津GC(石川)の440万円(プレー会員権)が最も高く、以下、スリーレイクスCC(三重)400万円(株主会員)、東建多度CC・名古屋(同)308万円(プレー会員権)、東建塩河CC(岐阜)253万円(同)などと続き、上位陣は前年と順位に変わりがない。逆に安いのは、PGMグループの名阪チサンCC(三重)の11万円(譲渡不可)をはじめアコーディアグループの石川GC(石川)24・2万円(同)、アドニスGC(岐阜)25万円(同)などとなっている。石川CCは前年の16・5万円から7・7万円増額し20万円を超えたことから、10万円台の募集コースは名阪チサンCCのみとなった。

正会員ベースの県別募集状況及び平均募集金額は愛知県が3コース(前年3コース)で87・5万円(87・5万円)、岐阜県が14コース(12コース)で54・6万円(75・6万円)、石川県が2コース(2コース)で232・1万円(228・3万円)、三重県が12コース(13コース)で105・5万円(105万円)。岐阜県と三重県で募集コースに変動があり、岐阜県では金額が減少、三重県では金額が増加している。石川県はコース数が前年と同じだが、石川CCの募集金額アップに伴い平均募集金額も上昇した。
募集開始時期(正会員ベース、募集終了も含む)でみると、2022年以降8コースで55・1万円、2021年1コースで42万円、2020年2コースで113・3万円、2019年3コースで75・2万円、2018年ゼロ、2017年以前21コースで114・1万円となっている。

中部圏は、首都圏や関西圏に比べ募集実施数が少ないこともあり募集状況の変化が少ない。しかし、今年はデイリー社グループの岐阜国際CC(岐阜)、デイリー郡上CC(同)、デイリー瑞浪CC(同)、名阪ロイヤルGC(三重)で今年から実施している〝正会員(預託永久債付会員権)付会員権〟というユニークな募集が新たに加わった。
同募集は、各ゴルフ場の在庫会員権(預託金額面は各ゴルフ場によって異なる)を販売するもので、募集金額は「在庫会員権の会員権代+名義書換料の合計」となる。デイリー郡上CCでみると、額面150万円の在庫会員権代7・7万円と名義変更料22万円の計29・7万円で販売している。プレー会員権ではなかなか販売に結びつかないことから、同募集のスタイルになったという。入会すると、デイリー社グループ8コースの平日プレーがメンバー料金になるほか、会員カード発行、メンバー紹介制度といった会員特典が付くとしており、募集促進に期待を寄せている。

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「ゴルフ特信」第6994号より一部抜粋

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