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2023.12.22
2023/12/22 大洗ゴルフ倶楽部(茨城)来場者増等で2期連続の黒字を確保

大洗ゴルフ倶楽部(18ホール、茨城県東茨城郡大洗町)経営の㈱水戸カンツリー倶楽部(住川雅晴社長、住所はコースと同)は先ごろ、第71期(令和4年4月1日~令和5年3月31日)決算の有価証券報告書を関東財務局長宛てに提出した。
それによると、当事業年度は前半にコロナ禍による活動自粛、後半に積雪による3日間のクローズの影響を受けつつも、9年振りとなる「アジアパシフィックオープンゴルフ ダイヤモンドカップ2022」や、同倶楽部初のJLPGA女子プロテスト最終選考会の開催効果と、開場70周年を次年度に控えた事前営業活動が奏功したという。

財務状態及び経営成績の状況については、営業収益(売上高)は、ビジター来場者数の前期比2242名増加(来場者総数は前期比6・9%増の3万6708名)した等により7億7929万2千円(前期6億3007万4千円、23・7%増)を計上した。
費用の面では、来場者数増に伴う変動費の増加、トーナメント開催時準備にかかる修繕費の増加、エネルギー価格高騰に伴う物件費の増加があり、営業費用は6億4585万8千円(前期比10・5%増)、一般管理費1億4887万5千円(同9・7%増)で合計7億9473万3千円(同10・4%増)となり、営業損失が1544万1千円(同7449万9千円改善)となった。
一方で、営業外収益が開場70周年記念協賛金の協力を得て3055万2千円を計上した結果、経常利益1511万1千円(同3553万9千円)、当期純利益1448万8千円(同3490万6千円)と2期連続の黒字を確保した。

戦略的現状と見通しでは、他コースとのプレー低価格競争には一線を画し、トーナメント会場誘致等によりプロやトップアマが認める日本屈指の戦略的難コースとして改めて広報することで、品格とプレー価格を維持していくことが重要としている。
2023年10月には開場70周年を迎え、記念事業として諸施設の整備や協賛活動を展開。ロシアのウクライナ侵攻に伴う燃料費、食材費などの値上げに関して、当期はレストラン一部料理の値上げを実施したが、今後は割引制度の見直しやキャディフィ値上げ等で対処していく考えという。
なお、当期における会計方針の変更で、名義変更料は営業外収益から営業収益に移動している。

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「ゴルフ特信」第6983号より一部抜粋

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