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2023.12.11
2023/12/11 GDO上半期決算、売上高18・6%増、利益は減少

ゴルフ場予約ポータルサイト「GDO」等運営の㈱ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO、石坂信也代表取締役社長、東京都品川区)は先ごろ、2023年12月期第2四半期(1月1日~6月30日)連結業績を発表した。
同期売上高は253億32百万円で前年同期比18・6%増加したものの、営業利益は2億39百万円の損失、経常利益は2億58百万円(70・0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2億77百万円(80・1%減)と増収減益だった。
国内セグメントは、売上高139億92百万円(前年同期比7・6%増)で、ゴルフ用品販売事業において一時的に売上総利益率が低下したこと等から6億25百万円(前年同期比16・5%減)の利益となった。

海外セグメントは22年8月に取得したゴルフ弾道測定器事業が好調に推移し売上高113億39百万円(35・9%増)となった。ただ当該事業の費用が先行したこと等によりセグメント損失は8億64百万円(1億02百万円の利益)になったとしている。
また、国内セグメントのゴルフ場ビジネスでは、雨天・降雪等の天候要因、他のレジャー活性化等の影響はあったものの、送客手数料の値上げ改定効果もあり、売上高は11・2%増加し23億99百万円になった。厳しい環境ではあるが、ゴルフ場のネット集客への需要は高まりを見せ始めているとして、〝市場全体のプレー需要の落ち着きを反映し、マーケティング戦略を中心にコストコントロールを実施〟したと説明。〝「HOT PRICE」サービスを強化〟の名目で、GDO独自の販売手法の多様化を促進し、差別化を図った。①1枚のチケットで〝最大4名〟までお得にプレーが可能、②購入後のプレー予約の変更可能(購入のキャンセルは不可)、③さまざまな決済方法に対応--の3つの特徴があり、プレーチケットを〝組売り〟で事前決済するサービスで4人なら通常料金よりお得になり、予約時期を選べる代りにキャンセル不可の設計のためゴルフ場にもメリットがあるとしている。

国内ゴルフ用品販売は5・1%増の94億36百万円の売上高で、特に「下取り割」サービスが奏功し、中古品EC売上高は前年上期比42・5%増と大きく成長。その他、ゴルフ練習場へのトップトレーサー・レンジ導入が100施設を超えたこと、前年9月に開始した海外セグメントでのゴルフ弾道測定器事業の売上増加を見込んでいるという。
なお、通期予想は売上高530億円(15・0%増)、営業利益20億50百万円(72・3%増)、経常利益12億26百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は5億50百万円(62・1%増)と下期偏重のため改善する見込みとしている。

「ゴルフ特信」第6978号より一部抜粋

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