一季出版株式会社

2023.10.07
2023/10/6 ゴルフ場保有ランキング、アコーディア1位で変わらず

2023(令和5)年4月1日時点のゴルフ場保有ランキング(国内既設ゴルフ場のホール数基準)をみていくと、トップは前年同時点と変わらずアコーディア・ゴルフグループで、コース数は171コース、ホール数は3580ホール(H)だった。21年度は、ゴルフ場の買収や売却がなかったが今回は、西富士GC(旧・小田急西富士GC、静岡)と鹿児島ガーデンGC松元C(鹿児島)の計2コース36Hが増えた。鹿児島ガーデンGCは、システムの変更等に時間を要しており、今年8月より「アコーディア・ゴルフ」ブランドで運営する予定。ACCORDIA ポイントプログラム」で近隣のゴルファーがより気軽に利用できるようになる。
2位は前回と同じく平和・PGMグループで、PGM御殿場CC(旧・足柄森林CC、静岡)が傘下に加わり、前回比1コース18H増の146コース3186Hとなった。運営コース数については、リースの1コースを加えて147コースとなっている。
3位は市川ゴルフ興業グループで、サンフォレストGC(岡山)を閉鎖して前回比1コース18H減の30コース367ホールとなったが、前回から1ランクアップした。

前回3位の西武グループは、2021年5月に開示した中期経営計画に基づく経営改革でアセットライト化計画を進め、シンガポール政府投資公社の子会社にホテル・レジャー事業施設の売却を発表。売却するゴルフ場は、北海道から宮崎までの計10コースとし、今年3月末までに9コースを売却(1コースは譲渡中止)。このため、前回に比べ9コース234H減の20コース441Hとなり市川ゴルフ興業と入れ替わって4位となった。ただし、保有数は減ったが、売却ゴルフ場を従来通り同グループが運営するため、運営コース数としては前回と同様に20コース441Hとなり、アコーディア、PGMに次いで3位となる。
5~9位は前回と順位が変わらず、5位東急グループ21コース423H、6位太平洋グループ19コース369H、7位シャトレーゼ18コース360H、8位ユニマットグループ18コース324H、9位GCEグループ14コース324Hの順だった。5位の東急グループはリソルグループに東急不動産系4コースを売却したことから前回に比べ4コース81H減少している。

10位以下の状況は、10位がリソルグループで前回の16位から6ランクアップ。同グループは、東急不動産系の関西CC(兵庫)、三木よかわCC(同)、有田リソルGC(旧・有田東急GC、和歌山)、望月リソルGC(旧・望月東急GC、長野)の4コースを買収したことから15コース、315ホール(前回比4コース81H増)となった。
11位のバンリューゴルフは福山東GC(旧・マーメイド福山GC、広島)を買収して前回比1コース、18ホール増の16コース、306ホールとなった。ただ、同グループは新山口CC(18ホール、山口)を今年5月1日に売却したため、実質は前回と変わらずの15コース288Hだ。なお、新山口CCは「毛利庭園ゴルフ倶楽部」と名称を変更し新体制での営業を始めている。
大手2社を始め年々ゴルフ場数を伸ばす中堅企業でのゴルフ場買収がある一方、鉄道系企業におけるゴルフ場売却が目立った。また、20位は、5グループ(JGM、大和ハウス工業、市川造園土木グループ、クラシック、安達建設グループ)が保有ホール数180Hで並んだ。

一方、外資系の動きでは、韓国系がサイカンHDによる天山CC(佐賀)等の買収により前回比5コース90H増の52コース999H、その他外資系が180コース3769Hで、トータル232コース4768Hとなった。
ゴルフ場企業グループの動向や、保有・運営コース一覧は、一季出版㈱から今夏発行予定のゴルフ特信資料集『2023年ゴルフ場企業グループ&系列』でまとめる。

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「ゴルフ特信」第6956号より一部抜粋

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