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2023.09.29
2023/9/29 ゴルフ関心層の約3割が室内練習場を練習に利用

マーケティングリサーチを行っているGfK Japan(東京都中野区)は、今年3月に行った『GfK ゴルファー基礎動向調査』にて、特徴的な傾向が見られた2つのテーマがあったとして、6月15日に解説を含めた要約部分をネット(https://www.gfk.com/ja/insights/golf20230615)にて公表した。
特徴的だったのは、①ゴルフの練習場所は「屋外の練習場」が大勢を占めているが「室内の練習場」も約3割占めている、②ゴルフ関連動画のうち『練習経験者』及び『ゴルファー予備軍(ゴルフ関心層)』で視聴頻度が高かったものは「プロツアーのトーナメント動画」--という。

①については、近年、ゴルフブームの到来とともに、ゴルフ場への来場者が増加傾向にある。そこで練習場所に関して直近の動向を把握するため、『ラウンド経験者(既存ゴルファー)』と『練習経験者(ラウンド未経験者)』に対し、練習場所の利用状況を聴取したという。その結果、最も多く利用されていた場所は「屋外の練習場」(74%)だが、「室内の練習場」も約3割(29%)を占めた。男性よりも女性のほうが僅かながら「室内の練習場」と回答した割合が高かった。
さらに『練習経験者(ラウンド未経験者)』に着目すると、男性においては「屋外の練習場」が顕著に高いという傾向が見られた。

②については、【練習経験者とゴルフ関心層にはトーナメント動画が多くみられている】として、「練習経験者」と、ゴルフに興味は持っているが練習やラウンドを行っていない「ゴルファー予備軍」に対して、テレビやSNSなどで視聴するゴルフ関連動画の種類を、視聴の多い順に聴取したところ、いずれも「プロツアーのトーナメント動画」が最も視聴回数が多かったという。
また今回の調査結果から、〝トーナメント動画は、ラウンド経験のない人たちに最も多くゴルフに触れる動画であるともいえる。将来的なゴルフ人口の減少が懸念される中、トーナメント動画を通じてゴルフ業界の活性化につながる糸口を見出せることが期待される〟とまとめている。

同調査は全国の20~79歳のゴルフに興味関心がある(ラウンド経験者/ラウンド未経験で練習場経験者/今後ゴルフをやってみたいと思っている人)男女2500名を対象にインターネットで調査。主要調査内容は、ゴルフに興味を持ったきっかけ、ゴルフの魅力、ゴルフのマイナス面、ゴルフ関連動画の視聴状況、ゴルフ用品販売店舗の認知率、購入したゴルフ用品、購入プロセス、商品を知ったきっかけ、参考にしている情報源、購入したゴルフウェアの形、中古用品購入経験と今後の購入意向、メインで使用しているブランド等だったという。
ちなみに同社ではBIGデータや消費者データからAI技術を用いて、瞬時に戦略のヒントを導くプラットフォームも提供しているという。

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「ゴルフ特信」第6954号より一部抜粋

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