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2023.05.23
2023/5/23 首都圏等10県非課税者数、前年比3・18%の増加に

ゴルフ場利用税非課税者(18歳未満、70歳以上等)の状況についてまとめる。
東京都を除く首都圏等10県の非課税者数は840施設(ゴルフ場、前年同期比3施設減)で872万8203人となり、前年同期の845万8872人に比べ26万9331人、3・18%の増加を記録した。
ゴルフ場利用税の非課税者数は、2003(平成15)年4月にゴルフ場利用税非課税措置が施行されてから右肩上がりが続いていた。ところが、2020年に新型コロナウイルスの感染が拡大すると、非課税者の集計を開始して以来初めて前年割れとなった。全国で緊急事態宣言が発出され、営業を休止するゴルフ場が続出、さらに高齢者を中心に感染を避けるためにプレー控えが起きて減少したためだった。21年はコロナ禍に変わりないものの、ゴルフ場のコロナ対策が徹底されているのとコロナ慣れもあって、20年からの伸び率が前年より24・18ポイントも上昇、コロナ前まで回復する勢いをみせた。22年については前年ほどの伸びではなかったが、2年連続のプラスと堅調に推移している。

県別の状況は、茨城県が前年同期比5・28%増(21年は前年同期比15・49%増)で最も高く、以下、栃木県5・14%増(14・12%増)、新潟県4・87%増(11・49%増)、群馬県3・88%増(14・64%増)、埼玉県3・83%増(20・03%増)、静岡県3・74%増(13・86%増)、神奈川県3・37%増(17・18%増)、長野県2・63%増(16・75%増)、山梨県2・27%増(19・50%増)と9県で前年を上回り、千葉県のみが0・69%減(14・42%増)と微減した。
半期ごとでは、上半期(1~6月)が1月14・77%増、2月11・32%減、3月1・47%増、4月1・76%減、5月8・64%増、6月13・82%増となり、1月から4月まで増加した翌月相殺するを繰り返し、5月から前年を大きく上回りはじめる。
下半期(7~12月)は7月8・03%増、8月8・85%増、1・25%増、10月2・31%増と5月から6カ月間増加が続き、11月(1・82%減)と12月(3・40%減)は新型コロナ感染者が急増したことや寒気の影響で落ち込んだ。

10県中唯一の減少となった千葉県では、上半期は4・07%増加だったが、下半期は5・14%減少となり、9月から12月まで4カ月連続減少し11月と12月は12%減少と大きな落ち込み方だった。
一方、10県の延べ入場者(3691万421人)に占める非課税者の比率(非課税者率)は23・65%で、前年同期に比べ0・47ポイント上昇している。
県別では、神奈川県が31・84%(前年同期は31・59%)と最も比率が高く、以下、長野県28・71%(28・56%)、群馬県26・03%(25・23%)、埼玉県25・33%(24・75%)、新潟県24・60%(23・73%)、静岡県24・34%(24・08%)、栃木県22・42%(21・88%)、茨城県22・31%(21・35%)、山梨県22・11%(21・51%)と続き、千葉県は3年連続10%台の19・72%(19・77%)だった。

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「ゴルフ特信」第6911号より一部抜粋

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