一季出版株式会社

2023.05.18
2023/5/17 都市別プレー料金支出額、22年トップは金沢市

総務省統計局の22年「家計調査」(家計収支編)は、道府県庁所在市及び政令指定都市別の全52市・区部の家計調査を集計したもので、今回、公表されたデータをもとに独自に〝道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング〟をまとめた。
22年は二人以上世帯でゴルフプレーの消費が8366円で前年比6・0%増加したが、ゴルフ用具への支出は1269円で22・4%の大幅減少となったこともあり、減少した都市が目立った。

ランキングでは、22年にゴルフプレーに関する1世帯平均支出額がトップとなったのは金沢市で1万8919円となり、前年比410・9%増により前年の41位からジャンプアップした。2位はさいたま市で1万8630円と金沢市とは僅差で前年の13位からアップ、3位は徳島市で1万5295円で前年の2位から1ランクダウンした。4位は堺市、5位は札幌市と続いた。
過去3年平均にすると22年3位、21年2位の徳島市がトップ。2位千葉市、3位相模原市、4位名古屋市、5位さいたま市となった。東京都区部は22年が13位、過去3年平均が9位だった。

ゴルフプレー料金の購入頻度ランキングで見ると、22年1位は413回の金沢市、2位は359回の大分市、3位は279回の徳島市、4位は272回の北九州市、5位は225回のさいたま市となっている。
一方、ゴルフ用具の支出金額でもランキングを作成すると、22年年間はやはり金沢市が5739円でトップ、以下仙台市4661円、千葉市4211円、名古屋市3781円、堺市3584円となった。過去3年平均にすると1位は千葉市、2位は大津市、3位は長野市、4位は宇都宮市、5位は福岡市。ゴルフ用具の22年支出頻度では1位は宇都宮市の34回、2位は29回の金沢市、3位は28回の福岡市、4位は27回の大津市、5位は23回の奈良市となった。

データが少ないながら様々な都市が上位にランクするのは、年によってバラツキが出るためとみられる。全体的には近くにゴルフ場が多い都市が比較的上位に来ることが多い印象だ。
世帯平均の収入データはないものの、消費額で1位はさいたま市、2位は東京都区部、3位は大津市となった。さいたま市は平均年齢が最も若い55・0歳で、食料の世帯支出は東京都区部に次いで2番目、3位は川崎市で物価や世帯構成と関係がありそうだ。さいたま市はゴルフ用具支出に関しては45番目で、金沢市の様に両部門で上位に入るには冬期に雪が少なかったなどの他の要因もありそうだ。その意味で徳島市は過去3年平均でゴルフプレー料金支出1位と安定しているが、ゴルフ用具支出に関しては22年に38位など、目立つ順位ではなかった。

関連記事:2022/4/11 都市別プレー料金支出額、21年トップは相模原市

「ゴルフ特信」第6910号より一部抜粋

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