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2023.04.12
2023/4/12 景気ウォッチャー5年1月、現行、先行きともDI下落

内閣府は『景気ウォッチャー調査』の令和5年1月調査の結果を2月8日に公表した。
北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ場関係者は6地域(12月5地域)計9人(9人)で、最高評価の〝良くなっている〟は1人(1人)、〝やや良くなっている〟は1人(0人)、〝変わらない〟は1人(3人)、〝やや悪くなっている〟は4人(5人)、〝悪くなっている〟は2人(0人)。独自に現状判断DIを算出すると、令和5年1月は46・1となり、前月の41・7に比べ5・6ポイント(以下、P)下落した。
1月の入場者状況は「天候の穏やかな正月で、月初の来客数は良かったものの、後半の寒波襲来とともに、来客数の減少がみられる」(南関東地域、経営者、やや悪くなっている)、「雨や雪の影響で、来客数が減少している」(中国地域、営業担当、変わらない)など苦戦した模様だ。もっとも、「1月12日から韓国からのチャーター便が就航され(中略)前年を上回る来場者数を確保できている」(九州地域、従業員)として〝良くなっている〟と判断した地域もあった。

経営面からの現行判断をみると、「経費削減も限界で、食料等の仕入れをコントロールし、従業員の出勤調整を行っている」(甲信越地域、経営者、悪くなっている)、「客単価下落、物価上昇による利益圧迫、価格転嫁の困難という三重苦に陥っている」(南関東地域、経理担当、やや悪くなっている)と、厳しい状況がうかがえる。
一方、『先行き判断』は6地域(12月6地域)計11人(11人)が回答。〝良くなる〟は1人(1人)、〝やや良くなる〟は2人(3人)、〝変わらない〟は2人(1人)、〝やや悪くなる〟5人(3人)、〝悪くなる〟は2人(3人)。これにより、先行きDIは39・6となり前月の40・9から1・3Pの下落となった。

先行きについては、東海地域から西はプレー予約が前年並みか増加に推移し、中国・九州地域では韓国からの利用者が増えていることから、先行き景気を〝変わらない〟、〝やや良くなる〟、〝良くなる〟と判断している。それとは対照的に、甲信越地域から東は、物価上昇が続いて経営圧迫やゴルフ場利用者の来場意欲減退を懸念し、先行きの景気が悪くなると判断するウォッチャーが目立った。
なお、業種全般の令和5年1月DI(原数値)は現状が46・5で前月比2・5P下落、先行きが49・1で同2・8P上昇となっている。

関連記事:2023/3/20 景気ウォッチャーR4年12月、現状、先行き共DI40台

「ゴルフ特信」第6903号より一部抜粋

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