一季出版株式会社

2023.03.07
2023/3/7 植木カントリークラブ(熊本)の友宝開発、12月21日破産手続開始

昨年6月でゴルフ場の営業を停止した植木カントリークラブ(熊本市北区)を経営する有限会社友宝開発(本社同)が昨年12月21日付けで熊本地裁から破産手続きの開始決定を受けた。
事件番号は令和4年(フ) 第370号。破産管財人は江越和信弁護士(三浦・江越法律事務所、熊本市)が選任されている。財産状況報告集会・廃止意見聴取・計算報告の期日は今年3月16日となっている。

同社は地元の宝建設が母体となり、1988年12月に設立。宝建設施工で山の斜面を利用してコースを整備し、翌89年11月に10ホールで植木CCをオープンした。93年3月から増設9ホールの工事も行い、最終的に50ヘクタールに20ホール、P75、全長5266ヤード規模となった。通常プレーはアウトかインのP3を除き19ホール、パー72で営業していた。立地は九州自動車道・植木ICから2キロ、熊本市内から30分と交通アクセスは良好であったが、管財人によるとバブル崩壊後で来場者数の減少が続き、低料金、省力化運営でも限界に達していたようで、(ゴルフ場の)不動産売却を余儀なくされ、昨年6月28日で営業を停止し、閉鎖していた。直接的原因は売上減だが、コロナ禍も追い打ちとなった。
負債総額は約12億2300万円とみられている。会員債権者の多くは開場前後に100万円(預託金80万円)で入会し、数百人いた模様だ。ゴルフ場用地は転売先や共有権者等に権利が移転しており、管財人としてゴルフ場を再建することや権利移転先がゴルフ場を再興する動きはないようだという。跡地利用で太陽光発電の情報もあるようだが、定かではない。

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「ゴルフ特信」第6889号より一部抜粋

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