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2022.11.19
2022/11/19 ㈱アコーディア・ゴルフ、170コースの経営会社に

㈱アコーディア・ゴルフ(東京都品川区)は、10月1日付けでネクスト・ゴルフ・マネジメント㈱を吸収合併し、国内170ゴルフ場、27ゴルフ練習場の経営会社が統一された。両社がソフトバンクグループのフォートレス・インベストメントグループ傘下となったのは今年1月31日のこと。月刊ゴルフマネジメントが石井歓(いしい・かん)社長のインタビュー(11月号掲載)を行ったので、この骨子を紹介したい。
石井社長は今年6月30日付けで㈱アコーディア・ゴルフの代表取締役社長CEOに就任。日本政策投資銀行の常務執行役員、日本航空の再建チームメンバー、福岡地所社長、西日本新聞社取締役等の経歴があり、専門職大学院である事業構想大学院大学の特任教授の肩書も持つ。

インタビューは、社会人向け大学院で教える石井社長のアコーディアに対する見解などから紹介している。石井社長は平日はアコーディアの本社に勤務し、大学院での授業も土曜日中心で続けている。アコーディアに対する見方は、ゴルフ場が事業として成り立つことを世の中に示しつつある良い会社との所見だ。
今後については、リーズナブルな料金でゴルフができる機会を提供する今までのビジネスモデルを踏襲し、プライシングに磨きをかける一方で、カスタマーエンゲージメントを高めるDXの推進と、アコーディアの手法の徹底により、より一層の収益アップを目指すという。
ゴルフ場施設については、施設改善の必要がかなりあると感じており、最近はゴルフ場の売却額も高くなっている印象があるとして、新規ゴルフ場を高値掴みするよりは、投資効率面では既存の施設改善の方が高い可能性も考えて、両方で取り組みたいとしている。また施設面の改善では設備の老朽化対策は勿論のこと、カジュアルなテイストに変えることを積極的に取り組む考え。特に女性施設の充実は最重要課題に置いているという。
今の大学院でもDXの授業や話題は多いそうで、石井社長もデータを活用して科学的に経営するDXの推進を表明している。

ゴルフ事業の現況については、昨年バブルだったというゴルフ練習場はさすがに前年比で若干減となったが利益は十分と評価しており、主力のゴルフ場はまだ伸び続けているという。またコロナ禍で強まった個人主体のゴルフ需要は今後も続くと判断しており、従業員に対してはDXの活用で次に何が必要かをともに考えて、対話することを期待したメッセージも披露している。

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※「ゴルフ特信」第6851号より一部抜粋

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