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2022.10.07
2022/10/7 ㈱平和の23年3月期第1四半期決算、大幅な増収増益に

パチンコ等の遊技機器メーカーで、ゴルフ事業のパシフィックゴルフマネージメント㈱(PGM、田中耕太郎社長、東京都台東区)を完全子会社としている㈱平和(嶺井勝也社長、同)は8月4日、2023年3月期第1四半期決算(2022年4月~22年6月)の連結業績を発表した。
同期の売上高は347億31百万円(前年同期比8・4%増)で、営業利益が78億55百万円(79・9%増)、経常利益が78億27百万円(80・7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が53億55百万円(103・4%増)と増収増益となった。通期予想は売上高が1380億円(13・5%増)、営業利益207億円(102・2%増)、経常利益200億円(91・1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益133億円(506・4%増)と大幅増益を見込んでいる。

定性的情報としては、遊技機事業は新型コロナウイルス感染症の影響により稼働状況もコロナ禍前までの回復には至っていないが、今秋スマートパチスロ、来春スマートパチンコが市場に導入される見込みで、世界的な電子部品不足の影響のなか注視しているという。同期はパチンコ機の販売台数増や前期に実施した希望退職者制度により人件費が減少、売上高は97億85百万円(7・3%増)、営業利益23億32百万円(2909・9%増)と大幅に利益が増えた。
ゴルフ事業においては、ゴルフが比較的感染リスクの低いレジャーとして認知されていることに加え、全国的に天候に恵まれたため、プレー需要は旺盛となり、来場者数は例年に比べ増加、コンペ需要の減少により顧客単価はコロナ禍前の水準まで回復していないものの同期間の売上高は249億45百万円(8・8%増)、営業利益62億52百万円(30・3%増)と増収増益となった。なお、PGMサポートプロと一緒にプレーしながらワンポイントレッスンを受けられるサービス「withGolf」の強化や夏シーズンの熱中症対策として送風機付ゴルフカート「Cool Cart」の導入準備を22年8月より進めていることも紹介している。

説明会資料では同期の来場者数は83・2万人増の873・5万人、顧客単価は463円増の8764円としている。来場者数が増加したのは天候に恵まれたことと新規に取得したゴルフ場も貢献した。新型コロナの影響によるコンペ需要の減少等によりF&B(料飲)単価は伸び悩むが、ゴルフ人気を背景にプレーフィーは上昇、全体の単価も回復傾向と説明している。

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