一季出版株式会社

2022.09.16
2022/9/16 大利根カントリー倶楽部(茨城)来場者確保に10以上の施策考慮

株主会員制の大利根カントリー倶楽部(36ホール、茨城県坂東市)経営の㈱大利根カントリー倶楽部(田邊義博社長)は第64期(2021年4月1日~2022年3月31日)決算の有価証券報告書を関東財務局長宛てに提出しており、利用者数や売上高は前期を上回ったものの、10以上の細かな施策を披露して活性化を目指している。
事業状況の説明では、世界的なオミクロン株の急拡大、ロシアによるウクライナ侵攻など日本経済は不透明感が続くものと紹介しているが、ゴルフ業界はコロナ禍において三密を回避しつつ楽しめるスポーツとして、若年層を中心に新たなプレーヤーの増加もみられると説明している。

同期の売上高は、4305・1万円増、3・7%増の11億9529・8万円(前期は11億5324・7万円)。総来場者数は5万4781名で前期より4282名、8・5%増加した。年間を通じて会員来場者が堅調に増加し、ゲスト来場者は緊急事態宣言期間中のコンペや接待が少なく、コロナ前水準までは回復していないものの、前期実績より増加したという。同期に東京都の緊急事態宣言(4月25日~6月20日、7月12日~9月30日)、まん延防止等重点措置(1月21日~3月20日)の発令、降雪によるクローズ(4日間)の影響もあったが、会員が3万32名で前期比1182名、4・0%増加、ゲストは2万4749名で3100名、14・3%増加し、総来場者数に占める会員の比率は54・8%だったという。
もっとも営業利益は前期と比べ1554・4万円減の1562・3万円、経常利益は2519・9万円減の1828・3万円、当期純利益は826・6万円減の1483・6万円となった。これは主に前期に平日会員50名募集で1億円の収益があったことや同期にハウスや西コース整備に関連して有形固定資産の取得があったことも大きかった。2024年に同CCで日本女子オープンが開催されることに決まっている。

なお、2022年度の来場者計画数は5万7000名とし、主な来場者数確保の施策として、①「会員同伴ゲスト週日特別御優待券」を年間6枚(1名)発行、②来場者の少ない金曜日の年間18日間をゲスト感謝デーとして特別割引料金(1万5990円)の設定、③ゲスト来場者の促進としてコンペ割引の設定、④閑散期の7月中旬から9月中旬、1月、2月の土・日・祝祭日のゲスト特別料金(2万5890円)の適用、⑤ゴールデンウイークにおける特別料金の適用(4月29日~5月1日、5月3日~5月5日2万5890円)、⑥月曜休場日の特別営業の実施、⑦閑散期である7月中旬~9月中旬、1月・2月に食事付同伴ゲスト優待制度の適用(期間拡大)、⑧火曜杯(6月、9月、12月、3月)の参加者増加策(周知方法・賞品見直し、参加条件緩和)の実施、⑨オープンコンペ(7月、12月、3月)の参加者増加策(周知方法・案内状送付先見直し等)の実施、⑩5人乗り乗用カート導入のテスト期間を通年に拡大、⑪夏季閑散期のゲスト来場促進として食事付同伴ゲスト優待制度(昼食付)を火曜日限定で紹介のテスト適用--を掲げた。

コース管理は、年間を通してベストなコースコンディションを提供していくため、外部のコースアドバイザー、コンサルタントと契約し、その情報力を活かした管理技術によるコースメンテナンスを実施すると説明していた。

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※「ゴルフ特信」第6830号より一部抜粋

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