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2022.08.20
2022/8/20 蓼科の森林経営活動事業でJ-クレジット認証

東急不動産㈱(岡田正志代表取締役社長、東京都渋谷区)と東急リゾーツ&ステイ㈱(粟辻稔泰代表取締役社長)は7月7日に、企業などが削減したCO2を国がクレジットとして認証する「J-クレジット制度」において、総合デベロッパーとしては初となる森林経営活動に基づく認証を、今年6月30日付でJ-クレジット制度認証委員会より受けたと発表した。
東急不動産と東急リゾーツ&ステイは、長野県茅野市に所在する「東急リゾートタウン蓼科」において、森林資源を核とした「まもる」「つかう」「つなぐ」の、持続可能な地域循環のサイクルである『もりぐらしR』を推進しているとし、今回の森林経営活動に基づくクレジットは、その『もりぐらしR』の一環として適切な森林経営活動を実施したことにより創出するもので、J-クレジット制度に基づき認証されたとしている。

森林経営活動に基づくクレジットについては、間伐等の適切な森林経営を行い、森林の成長を促すことで、大気中のCO2を吸収する量を増加させ、これを定量的に評価する仕組みと説明。本取組みにおいては、年間約50トンCO2(今後のモニタリング結果により確定)の吸収量が見込まれ、これがクレジットとして認証されたという。
東急不動産は、創出するクレジットを既存の自社施設のカーボン・オフセットに使用するとともに、新規開発においても、都心部で展開する環境配慮型の開発手法である「再生建築」などにも活用する予定という。また、今後もカーボン・オフセットによる脱炭素型の開発・運営を推進するとともに、将来的にはクレジット売却による収益化も見据え、自社事業地の内外を問わずCO2吸収クレジットの創出を検討するとしている。

認証・登録されたプロジェクト概要は、【認証期間の開始日】2021年4月1日、【プロジェクト実施者】東急不動産㈱、東急リゾーツ&ステイ㈱、【プロジェクト実施場所】東急リゾートタウン蓼科(長野県茅野市北山字鹿山4026の2)、【プロジェクト名】東急リゾートタウン蓼科の森林CO2吸収プロジェクト、【適用方法論】森林経営活動、【想定排出削減量】年間約50トンCO2。
長野県茅野市における「もりぐらしR」の主な取組みは、①茅野市鹿山区にて「茅野市鹿山地区もりぐらし推進協議会」の活動、②東急リゾートタウン蓼科内に森の魅力を体感する「もりぐらしエリア」を開設、③東急リゾートタウン蓼科内「蓼科東急ゴルフコース」入浴施設においてチップボイラーを設置、④東急リゾートタウン蓼科内にワーケーション・リモートワーク施設「ワークラボもりぐらし」を設置--としている。
東急不動産ホールディングスは、長期計画の2030にて「環境経営」と「DX」の強化に取り組んでいる。

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※「ゴルフ特信」第6820号より一部抜粋

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