一季出版株式会社

2022.01.21
2022/1/21 ゴルフ業界はゴルフ人気の高まりを活かした施策を

2022年はウィズコロナが続く中で、様々な課題が押し寄せる1年になりそうだ。
21年は日本のゴルフ界にとって大きな転機となった。ゴルファーの夢の舞台である4月のマスターズで松山英樹が日本人初のメジャー制覇を達成し、日本のゴルフ界に新たなページを刻んだ。6月の全米女子オープンでは笹生優花と畑岡奈紗との日本勢によるプレーオフによる笹生の優勝。1年延期して霞ケ関CC(埼玉)で開かれた東京五輪での稲見萌寧の銀メダルと、19年全英女子オープンで渋野日向子が日本に42年振りのメジャー制覇をもたらした頃から、ゴルフ選手への活躍に一般の注目も高まった。

一方でコロナ禍では、20年に緊急事態宣言が出された4月や5月は一時先の見えぬ状況となった。それが、屋外活動で3密が避けやすいとゴルフが注目され、まずは近場のゴルフ練習場に人気の火が付いた。欧米でもパンデミックによる都市封鎖明け以降、ゴルフが大人気と伝わり、国内でも20代を筆頭に若者や女性だけでなくリタイヤ層、それに海外旅行が閉ざされたことで富裕層にもゴルフ人気が高まった。初心者向けのクラブ、ウェアなどゴルフ用品消費面でも回復したデータが相次ぎゴルフはスポーツ、レジャー部門では数少ない好調な産業の一つに数えられた。

ゴルフ練習場は特需並みの活況が継続、ゴルフ場はコンペやパーティ自粛などで単価は上がらないまでも利用人数だけは好調を保ち続けて現在に至っている。
ゴルフ会員権相場の上昇にも繋がっており、ゴルフ練習場が第4次ゴルフブームと化しているように、さらに盛り上がるのか注目したいところだ。
ブームが継続、拡大するには国内経済の回復や少子高齢化の問題の課題解決が必要なのは言うまでもない。

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※「ゴルフ特信」第6746号より一部抜粋

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