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2021.11.07
2021/11/7 「ゴルファーケーション」、福島県の白河地区がPR

首都圏等からテレワーカーを呼び込む取組「テレワークタウンしらかわ」を令和3年度から新たに進めている福島県県南地方振興局は、その取組のひとつとして「ゴルファーケーション(ゴルフ場でのワーケーション)」をスタートすることを発表した。
ゴルファーケーションとは、ゴルフ場内に宿泊しながらテレワークを行い、休憩時間や就業前後の時間にゴルフを楽しみ、仕事の効率アップを図るもの。同振興局ではこのようなゴルフ場でのワーケーションを「ゴルファーケーション」と名付けて首都圏等のゴルフ好きビジネスマンからの興味関心を高め、知名度を向上させることで、関係人口の拡大を図っていく考えという。

例としては、「ゴルフ場内の宿泊施設で午前8時から仕事をし、午前11時から昼までゴルフ場の施設でアプローチやバンカー、パター練習をする。昼食を食べながら午後2時まで仕事をした後、ハーフラウンドを楽しむ。夕食の後に仕事をして、ゆっくり温泉に入り就寝」というような充実した働き方が可能としている。
しらかわ地区の宿泊施設を有する白河国際CC、矢吹GC、棚倉田舎Cの3ゴルフ場において、お得なプランを造成し、振興局内専用サイトや各ゴルフ場のHPでPRする。また10月13日には矢吹GCにてゴルフ専門誌等に体験取材してもらう計画だ。
各プランは3ゴルフ場で今年7月から案内しているが、コロナの感染状況もあり、今回から対外的に案内することにしたという。

また福島県地域振興課の県外の在住・在勤者を対象とした「ふくしま『テレワーク×くらし』体験支援補助金」を活用することも可能としている。例えば、ふくしま〝ちょこっと〟体験コースでは県内に拠点を有していない法人に在籍するか、フリーランスの方を対象に宿泊費、交通費、コワーキングスペースの施設利用料などかかった費用の合計額のうち、1泊1万円を上限に補助(補助率4分の3)するもの。30日以上の長期間の〝じっくり〟体験コースもあるという。
ちなみに、しらかわ地域は東北新幹線を利用すれば、JR東京駅からJR新白河駅まで片道約70分で、リモートワークには便利な地域としている。

白河国際CCはロッジの客室(4人部屋)のロッジに宿泊、宿泊者専用の檜風呂付き。ロッジとクラブハウス2階にあるコンペルームはWi-Fi完備。例えば2泊3日(通常プレー×3R、7食)は3万4270円。矢吹GCや棚倉田舎Cでは早朝スルー18Hや午後ハーフ、薄暮などを選べたり、追加料金でプレーすることもできる。
ゴルフ場にとってはGoToなど観光支援意外にも選択肢が増えることは歓迎だろうし、それが高じて同地域への移住やゴルフ場等を拠点にテレワークで働く人たちが増えれば地方創生の狙いにも合致する、注目される取組だ。

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※「ゴルフ特信」第6713号より一部抜粋

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