一季出版株式会社

2021.10.02
2021/10/2 ANXの売却予備入札に10社余が参加か?

国内最大のゴルフ場運営グループとなっているアコーディア・ネクストゴルフ(ANX)を保有するMBKパートナーズのANX売却手続きに進展があったことが、またも韓国で報道された。
同社は8月1日頃、ANX売却のための案内を国際的に展開する機関投資家等に案内したと英国のM&A専門誌の「マージャーマーケット」に報じられたことが韓国のメディアで話題となった。
今回の報道は、25日の投資銀行(IB)業界の情報としてこの予備入札手続きに10カ所余りの候補が参加したと観測されたもの。日本の財務的投資家(FI)やグローバルPEF(プライベートエクイティファンド)を始め、10数カ所の候補が参加したとされ、これらの候補の中から今月中に適格買収候補を選んだ後、早ければ今年10月末に優先交渉対象者を選定するか、もしくは株式譲受渡契約(SPA)を締結する計画と報道された。

MBKパートナーズは、日本でも上場企業など多数の投資を行っているが、元々は韓国が中心で中国、台湾など北東アジアで展開するが投資先も韓国企業が中心で韓国メディアからは、東北アジア最大のPEFとも称される。ANX売却に関しては、韓国発の報道だが、国際的に展開している投資家グループなどに案内されたというだけで、これが即ち、新たな母体会社となるかは不明だ。
このため、日本や海外での株式上場を含めどういう出口戦略、ゴルフ場売却手続きをとっていくかは優先交渉権者がどこになるか次第で、今の段階ではわからない。
いずれにしても、国内トップのゴルフ運営会社の動向だけに韓国での報道にも注目したいところだ。

関連記事:2021/9/28 MBKパートナーズ、ANXの一括譲渡を検討か?

※「ゴルフ特信」第6698号より一部抜粋

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