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2021.09.29
2021/9/29 西武HD、廃棄予定のタバコ自販機を利活用

西武ホールディングス(後藤高志社長)は、㈱クラフト・ティー(新谷健司代表、静岡県榛原郡)と協業し、廃棄予定のタバコ自販機を利活用して「Chabacco(ちゃばこ)」を西武鉄道2駅で9月1日から販売開始した。
「ちゃばこ」はタバコのパッケージを模した箱に日本三代銘茶で知られる〝狭山茶〟(㈱新井園本店)の粉末スティックを入れたもので、その「ちゃばこ」をタバコ自販機で販売しているもの。パッケージには西武鉄道の車両や販売する地域の観光施設や名産がデザインされ、〝人により程度は異なりますが、ちゃばこにより鉄道旅の思い出が深まる可能性があります。周りの人にもちゃばこを飲むように促しましょう〟と、タバコのパッケージに書かれている警告表示風な文句を入れるなど、遊びごころも満載だ。

「ちゃばこ」は通常パッケージ2種類、特別パッケージ2種類(数量限定各2000箱)の計4種類あり、販売価格は税込で1箱(狭山茶粉末スティック8包入り)600円。所沢駅と本川越駅で販売しており、今秋以降に西武園ゆうえんち駅、西武秩父駅でも販売開始を予定している。
西武HDグループでは、〝ロス〟だと思われていたものを価値に変える「LOSS TO VALUE」プロジェクトを推進。近年、喫煙者の減少に伴いタバコの自販機が2019年に約2万台も廃棄されている状況に着目し、昨年12月10日から同プロジェクトの一環でグループの伊豆箱根鉄道駿豆線の3駅で「ちゃばこ」を販売したところ、洒落のきいたお土産、またコロナ禍における非対面の購買スタイルが好評で、販売数が発売開始から累計で4000箱を突破しているという。
9月から販売の「ちゃばこ」は第二弾となるわけだが、同グループではこのユニークな商品を販売することで〝狭山茶〟の魅力を発信し、地域活性化の貢献につなげたいとしている。

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※「ゴルフ特信」第6697号より一部抜粋

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